今週のみことば
9月26日
「彼らが心をかたくなにして、イスラエルに攻めよせたのは
もともと主がそうさせられたので、彼らがのろわれた者となり
あわれみを受けず、ことごとく滅ぼされるためであった
主がモーセに命じられたとおりである」
（ヨシュア記11章20節）
エルサレムの王と他の4人の王が連合してイスラエルと戦い
ことごとく滅ぼされた事を聞いたハゾルの王は
周りの王たちに使者を送ります
こうして今度は
カナン人、アモリ人、ヘテ人、ペリジ人、エブス人、ヒビ人が総力をあげ
大軍をもってイスラエルと戦うことになりました
「その大軍は浜べの砂のように数多く
馬と戦車も、非常に多かった」（4節）
とあるように
その軍勢は非常に大きなものでしたが
神はヨシュアに、恐れず戦うようにと告げ
その言葉に従って戦ったイスラエルは勝利をおさめます
ここでも戦いはみな神の導きのうちにあって進められたので
イスラエルは常に優勢でした
その時ヨシュアは、モーセから命じられた通りに行動していきます
モーセは神から命じられた言葉をヨシュアに告げており
ヨシュアはその通りに行ったのでした
さて
以前、5人の王が滅ぼされた時点で
イスラエルの戦いの様子を冷静に見て考えていくならば
イスラエルの神がどれほどの力をもっているか
つまり敵対しても到底勝ち目がないことは、容易に判断できたことでしょう
ところが
カナンの地の王たちは心がかたくなにされており
状況を見て柔軟に動くことができず
なお戦おうとしたのです
「心がかたくなにされる」というのは何と恐ろしいことでしょうか
それは「のろわれた者」であり
あわれみを乞うこともせず
よって、あわれみを受けることもなく
ことごとく滅ぼされるというのです
神と共にあると思っているクリスチャンでも
いつの間にか思いあがり
自分の思い通りにならないことに腹を立てて
神の権威を忘れてしまうことがあります
そんな時
カナンの地の王たちと同様、神を否定する立場になれば
いよいよ心がかたくなにされて
更に傲慢になっていくかもしれません
ここまで神の導きによって人生の戦いに打ち勝ち
誰よりも神の権威や厳かさを知っていても
なお自分の思いが正しいと考え、我を通そうとするなら
それは神に対して戦いを挑む人々と同じです
人生に行き詰まりを感じることは多々ありますが
大切なのは常に大局的に物事を見ていく姿勢
つまり、全体の成り行きを広く見て動くことです
しかし、それは人間には難しく
感情で動いては失敗を繰り返してしまうでしょう
物事の全体を正しく見て判断できるのは神だけです
人間は自分の事でさえどうすればいいのかいつも迷い
人の知恵では難局を乗り切ることはできません
人間の経験はほんの一部の事であって
すべてをご存じの神に対抗できるわけではないからです
一方
何かあるたびに自分はダメだと自信を失い
目の前の敵（問題）が大きいほど怖気づいてしまうのも
結局は自分の思いに捕らわれて
神への信頼が持てなくなっている状態です
傲慢な思いも、卑屈な思いも
自分の中にある、神を信じない「かたくなな心」ですから
それを取り除かないと物事は進みません
敵の大軍を前にすれば怖いのは当然ですが
神が勝利を与えると約束されたことを信じて踏み出せるかどうか
その心がわたしたちにも常に問われています
今かかえる問題がこの先どうなるかわからないのに
恐れず進むには信じるしかありません
それを自分で勝手に考え始めると自滅につながってしまうでしょう
エジプトを出たイスラエル人が紅海まで来た時も
追いかけてきたエジプトの軍勢は戦車もろとも波にのまれてほろびました
それは、この先も必ず助けがあるとの神の約束の証です
わたしたちも自分に与えられた神の証を
どう人生に生かしていくことができるでしょうか
自分を過信するのではなく、神にあるからこその自信を持ち
開かれた道を進んでいくことは
神の命令に従うヨシュアたちの歩みと同じです
その戦いのたびに神は勝利を与えて下さったように
神を求め、あわれみを乞う者に
愛の神は必ず答えて下さいます
自分は毎週教会へ行っているから大丈夫と思っていても
それが本当の平安につながるためには
自分の立場を勘違いしないことが大切です
信仰歴が長いとか、聖書をよく知っているとか
そういうことで人間はすぐに勘違いを起こすからです
礼拝に集うことが日々の励みにつながるのはいいことですが
欠かさず集うことを誇りとし
それをもって他者を攻撃する材料にしてはいけません
人の心は弱いので
いつの間にか自分を過信し
思わぬ行動に出てしまうかもしれないのです
自分の人生であっても
神に対して心がかたくなになると
自分がしている事さえ分からなくなってしまいます
何が正しいのか・・と
全体を見ていくことを常に意識し
それぞれ置かれたところで日々の戦いに勝利することができますように
＜目次