今週のみことば
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10月7日

「エリシャは言った
『主の言葉を聞きなさい
主はこう言われる
”明日の今ごろサマリアの城門で
上等の小麦粉1セアが1シェケル
大麦2セアが1シェケルで売られる”』
王の介添えをしていた侍従は
神の人に答えた
『主が天に窓を造られたとしても
そんなことはなかろう』
エリシャは言った
『あなたは自分の目でそれを見る
だが、それを食べることはない』」
(列王記下7章1-2節)

この話は
6章の24節から始まっています
当時イスラエルのサマリアは
大飢饉に見舞われている上に
アラム(スリヤ)軍が攻めてきて
町を包囲したので
食べるものがなくなっていました

そのため
ロバの頭ひとつが銀80シェケル
鳩の糞4分の1カブが5シェケルで売られ
最後にはわが子を食べようかという
悲惨な状態にまで陥っていたのです

ちなみに
銀1シェケル=13グラム=約900円なので
ロバの頭は80シェケル=7万円2千円
鳩の糞4分の1カブが5シェケル=4500円もしたようです
(1カブ=1.3リットル)

イスラエルの王は
この余りに悲惨な様子を見て
神の人エリシャに対して怒り
彼を殺すために使者をつかわしました

その使者が到着する前
すでにエリシャは自分の首をはねるために
王の使いがやってくる事を
長老たちに告げています
そこへ
王の使者が到着して言いました
『この不幸は主によって引き起こされた
もはや主に何を期待できるのか』
(6章33節)


自分を殺しに来た使者に対して
エリシャは堂々と神の言葉を告げました
その内容は
”明日の今ごろ、サマリアの城門で
上等の小麦粉1セアが1シェケル
大麦2セアが1シェケルで売られる”

という信じ難いものでしたから
王の侍従はすぐさま
『主が天に窓を造られたとしても
そんなことはなかろう』

と答えるのです

前述のように
食べ物とは思えない物まで高額で取引され
もはや何の希望もない状態だというのに
明日の朝には
上等の小麦粉1セア=7.7リットルと
大麦2セア=15.4リットルが
どちらも1シェケル=900円で売られる
というのですから
とても信じられないというのは
当然のことかもしれません

しかし
エリシャの告げた神の言葉通りのことが
この後、本当に起こり
それを信じない王の侍従に対してエリシャが
『あなたは自分の目でそれを見る
だが、それを食べることはない』

と言ったことも
本当に成るのでした

「あなたの仰せを味わえば
わたしの口に蜜よりも甘いことでしょう」
(詩篇119篇103節)


聖書のみことばは神のメッセージで
それを耳にする機会はあるとしても
みことばを味わって自分のものにするのは
なかなか難しいことです

どんなに希望のあるみことばがあっても
自分の現状と照らし合わせて
勝手に絶望してしまえば
みことばを味わう(神の働きを見る)ことも
自分のものにする(信仰の糧になる)こともありません

このように
みことばを実際に味わう者となるには
ただ神を信じて希望を持つことが求められ
そのように神を愛する人には
祝福の約束があります

「わたしを愛する人は嗣業を得る
わたしは彼らの倉を満たす」
(箴言8章21節)


神を愛する者は
その倉=心が満たされ
それによって平安を得ることができます

どんな時代にあっても
どんな状況に置かれても
神の助けを実感できる人は
希望をもって生きていくことのできる人ですから
そのような生き方に目が開かれ
いよいよ神を求めて行くことができますように


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