今週のみことば
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10月14日

「城内の入り口に
重い皮膚病を患う者が4人いて
互いに言い合った
『どうしてわたしたちは
死ぬまでここに座っていられようか
町に入ろうと言ってみたところで
町は飢饉に見舞われていて
わたしたちはそこで死ぬだけだし
ここに座っていても死ぬだけだ
そうならアラムの陣営に投降しよう
もし彼らが生かしてくれるなら
わたしたちは生き延びることができる
もしわたしたちを殺すなら
死ぬまでのことだ』
夕暮れに、彼らは
アラムの陣営に行こうと立ち上がったが
アラムの陣営の外れまで来たところ
そこには誰もいなかった」
(列王記下7章3-5節)

サマリアが大飢饉に見舞われ
アラム(スリヤ)軍にも包囲されて
人々の飢えが限界にまで達している頃
イスラエルの王は
エリシャに使いを送りました

この王の使いは
エリシャを殺すために来たのですが
エリシャは彼に向かって
『明日の今ごろ、サマリアの城門で
上等の小麦粉1セアが1シェケル
大麦2セアが1シェケルで売られる』

と預言したのです
それを聞いた王の使いは
『主が天に窓を造られたとしても
そんなことはなかろう』

と答えるのですが
それからすぐに不思議なことが起こりました

城門の入り口に住んでいる4人の病人が
このまま死ぬのを待つくらいなら
いっそのことアラム(スリヤ)軍のところへ行って
何か恵んでもらおうと言いだしたのです
そして
彼らはアラム軍のところへ向かうのですが
どうしたことかそこには誰もいませんでした

実は
その前に神がアラム軍に対して
戦車の音や軍馬の音や大軍の音を聞かせたので
彼らはイスラエルに援軍がやってきたと思い
大いに恐れて
すべての食料や家畜、金銀
衣服、武具などを捨てて
みんな逃げ去っていたのです

そこで病人たちは飲み食いし
金銀や衣服を運んで隠しましたが
ふと我に帰り
自分たちだけが食べていてはいけない
と思ったので
今の状況を王家の人々に伝えるべく
まず町の門衛に知らせたのでした

しかし
知らせを聞いたイスラエルの王は
それをアラム(スリヤ)のワナだと疑い
家臣の提案で偵察隊を送りました
すると
本当にアラム軍は
ヨルダン川までずっと
荷物を捨てながら逃げており
こうしてイスラエルは
戦うことなく勝利したことが判明したのです

そこで民は城内から出て
アラム軍の陣営に残された食物を奪い
先にエリシャが語った
『明日の今ごろ、サマリアの城門で
上等の小麦粉1セアが1シェケル
大麦2セアが1シェケルで売られる』

との言葉は本当に実現しました

そして
この時
城門の管理を命ぜられた王の使いは
一気に出てきた民に踏み倒されて
死んでしまいます
こうして
先に神の言葉を否定したこの王の使いは
『あなたは自分の目でそれを見る
だが、それを食べることはない』(2節)

とエリシャが語った通りになったのです

さて
サマリアの町の中は大飢饉で飢えている上に
外は敵に包囲されて兵糧攻めにあうという
絶望的な状況下で
王以下、誰も神を見上げることなく
『もはや主に何を期待できるのか』と神を恨み
その助けを否定していても
エリシャだけは
神の救いの言葉を語っていました

そして
その言葉通りのことが起きたとき
信じなかった者は
神の恵みを味わうことなく死んでしまうのです

問題が起こると
人はすぐに騒ぎ嘆く・・の繰り返しですが
神はそのたびに色んな方法で助けて下さり
これによって
昔も今も変わらず生きて働く神の存在を
人々に知らせるのでした

そして
わたしたちがそういう神の存在について
目が開かれるかどうか
そこが重要なポイントです

6章の17節では
エリシャのいる町をアラム軍が包囲した時
エリシャの召し使いは大変恐れたわけですが
エリシャが
『主よ、彼の目を開いて見えるようにしてください』
と祈ると
召し使いは自分たちが
神の大軍によって守られていることを知りました

人は困った時に助けられても
単に『運が良かった』で片づけてしまうことがありますが
それで済ませていいものでしょうか?!
そこに神の救いがあることを実感し
感謝を忘れないでいるならば
日々の戦いが厳しいものであっても
必ず勝利することができるのです
そうでなければ
いつまでも問題が起こるたびに
『もはや主に何を期待できるのか』と絶望し
右往左往することになるでしょう

人生には信じられないことが起こりますが
そこに神を見出し
救いの業を体験して
神に希望を置いて生きていく日々でありますように


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