今週のみことば


11月11日
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「ダビデ王は全会衆を前にして言った
『わが子ソロモンを神はただ一人お選びになったが
まだ若くて力弱く、この工事は大きい
この宮は人のためではなく神なる主のためのものだからである
わたしは、わたしの神の神殿のために力を尽くして準備してきた
金ために金を、銀のために銀を、青銅のために青銅を
鉄のために鉄を、木材のために木材を
縞めのう石、象眼用の飾り石、淡い色の石、色彩豊かな石など
あらゆる種類の宝石と大量の大理石を整えた
更にわたしは
わたしの神の神殿に対するあつい思いのゆえに
わたし個人の財産である金銀を
聖所のために準備したこれらすべてに加えて
わたしの神の神殿のために寄贈する
建物の壁を覆うためにオフィル産の金を三千キカル
精錬された銀を七千キカル寄贈する
金は金製品のため、銀は銀製品のためであり
職人の手によるすべての作業に用いられる
今日、自ら進んで手を満たし
主に差し出す者はいないか」
(歴代誌上29章1-5節))

ダビデは神殿建築の材料を準備するのみで
実際に建築する人としてはソロモンが選ばれました
しかし
その工事はあまりに規模が大きく
これに当たるにはまだソロモンは若くて力がありませんでした

何よりも神殿は神のためのものです
ダビデはそう思うと心が燃え
国の財産としての金銀など多くの材料を準備したうえで
更にダビデ個人の財産も投じるのです

ちなみにダビデの個人財産である
”オフィル産の金三千キカル”の価値ですが
三千キカル=10万2千キログラムとして
ざっと5億円にもなるようです
しかも「オフィル産」の金は最上級のものなので
もっと価値があったことでしょう
同じく銀も「精錬された物」なので
上等なものであったはずです

こうしてダビデは
”わたしの神の神殿に対するあつい思い”
率先して周りに示しました
多くの戦いで手に入れた戦利品であれ
国の交易で手に入れたものであれ
ダビデにとってそれらはみな
神から与えられたものです
イスラエルは豊かになり
王であるダビデの財産が増えても
彼にとってその思いは変わらず
常に神を第一とする真心を
国の指導者として
自らが見本となって示したのでした

その上でダビデは問いかけます
「今日、自ら進んで手を満たし
主に差し出す者はいないか」

すると
部族長や隊長、王の高官といった
民の中で力と財力を持つ人々は
ダビデに習って次々と財産を寄贈しました

「民は彼らが自ら進んでささげたことを喜んだ
彼らが全き心をもって自ら進んで主にささげたからである
ダビデ王も大いに喜んだ」(9節)

ここに記された一連の行動は
すべて真心から出たものです
自分が良い格好をしようとか
何か見返りを期待するような思いではなく
ただ純粋に自分にできることをしようとする
そうしたいと思うその心を
神は喜んでくださいます

信仰生活では
常にこの心が問われ
わたしたちの心の中が何に支配されているかを
折にふれて考えてみることが大切です

心の内が神の愛と恵みで満たされて
神に喜ばれる人として成長していくことができますように



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