今週のみことば


12月2日
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「ソロモンは荷役の労働者7万人、山中で石を切り出す労働者8万人
その監督3千6百人を動員した
彼はまたティルスの王フラムに使節を遣わして、こう言わせた
『あなたは、父ダビデに協力を惜しまず
父の住まいとなる王宮の建築のために
レバノン杉を送ってくださいました
わたしはわが神なる主の御名のために神殿を建て
これを主のために聖別して、その御前に香草の香をたき
絶えずパンを供え、朝に夕に、安息日と新月祭
われらの神なる主の祝祭日に、焼き尽くす献げ物をささげ
この事がイスラエルにおいて
いつまでも守られるようにしようとしています
わたしが建てようとしている神殿は大いなるものです
わたしたちの神はすべての神々にまさる大いなる方だからです
しかし、この方のために神殿を建てる力が誰にありましょうか
天も、天の天もこの方をお納めすることができないからです
主のために神殿を建てようとするわたしは何者でしょうか
神殿はただ主の御前に香をたくためのものでしかありません』」
(歴代誌下2章1-5節)

ソロモンは神殿を建てるにあたって
多くの労働者を雇い
さらに
ティルスの王フラムに手紙を出しました
このフラム王は
かつてダビデにレバノン杉を送った人で
イスラエルとは友好的な関係にあったため
ソロモンはフラムに
神殿建築にも協力してもらおうと考えたからです

ソロモンが建てようとしている神殿は大変大きく
建築には7年を要しました
イスラエルの神は大いなる方で
けっして神殿の中におさまるわけではなく
そこは神に香をたく場所にすぎなくても
ソロモンは神のために
”輝かしく偉容を誇る神殿”を建てようとしたのです(8節)

そのためには父ダビデが備えた材料のほかにも
たくさんの木材が必要なので
ヒラムの家臣を雇って大量の木材を準備したい
その代わりに彼らにはたくさんの食物やぶどう酒を送るからと
また
織物や彫刻をする優れた職人も送ってほしいと
手紙には記されていました
このソロモンの手紙に対してヒラムは
すべてソロモンの願いに応じるとの返事を出し
いよいよ神殿建築がスタートするのでした

今も「ソロモンの神殿」と呼ばれるこの神殿ですが
当然ソロモン一人が造ったものではなく
イスラエルの民はもちろん
他国の協力もあってできたものです
そしてそこには
ダビデ、そしてソロモンの
”神のために”という強い思いがありました

初めに神は
ダビデに神殿建築の志を与え準備をさせ
ソロモンには実際に建築にあたらせて
やがて最高の神殿が出来上がったように
すべてのことは神が決め、神が進めて、事は成就します

人の人生もまた建築と同じで
神が決め、神が進め
そこに人が従って動くからこそ
最高の結果が伴うわけです

神に救われたクリスチャンは
聖霊が共にある自分自身が「神の宮」ですから
その神殿が最高の建築物になるように
どんな時も神に心が向いて行かなくてはなりません

”神のために働く”と言えば
すぐに伝道や奉仕のことだと思われがちですが
本当に大切なのは
自分自身が神の宮としてしっかりした信仰をもつことです
その神の宮が堅固なものとなるように
試練の時も神の救いを信じて
正しい道を求めて歩んでいく
そういう信仰を育て
どんな時も神にあって強く生きて行くことが
”神のために働く”ことになるのです

「主御自身が建ててくださるのでなければ
家を建てる人の労苦はむなしい
主御自身が守ってくださるのでなければ
町を守る人が目覚めているのもむなしい
朝早く起き、夜おそく休み
焦慮してパンを食べる人よ
それは、むなしいことではないか
主は愛する者に眠りをお与えになるのだから」
(詩篇127篇1-3節)


これはソロモンが詠んだ詩です

どんなに人間が考え、努力したとしても
もし神の働きと守りがないなら
その働きはすべて空しい結果となってしまう
せっかく神が眠り(平安)を与えようとされていても
人間が自分の力や頑張りを信じ
日々をいらいらして過ごすのでは
自ら平安を放棄しているようなものです

ソロモンが神殿を建てる時に多くの協力者が与えられたように
どんな人であっても神を愛する人には必ず幸いが与えられ
ソロモンと共に”神のために”と
心を一つにして働いた人々が十分報いられたように
神はわたしたちの働きに対しても必ず報いてくださいます

この世に生きる限り
不安は尽きませんが
神が共にいてくださる平安な家の建築に向かって
神の思い(導き)を正しく見極めて
日々成長することができますように



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