今週のみことば
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4月22日
「死期が近づいた時、ダビデはこう言って
王子ソロモンを戒めた
『わたしはこの世のすべての者が
たどる道を行こうとしている
あなたは勇ましく雄々しくあれ
あなたの神
主の務めを守ってその道を歩み
モーセの律法に記されているとおり
主の掟と戒めと法と定めを守れ
そうすれば、あなたは何を行っても
どこに向かっても
良い成果を上げることができる
また主は
わたしたちについて告げてくださったこと
”あなたの子孫が自分の歩む道に留意し
まことをもって、心を尽くし
魂を尽くしてわたしの道を歩むなら
イスラエルの王座につく者が断たれることはない”
という約束を守ってくださるであろう」
(列王記上2章1-4節)
最後にダビデはソロモンに遺言し
この世を去ります
彼はイスラエルの王として
40年間国を統治しました
その遺言の中で、まず第一に語ったことは
ダビデ自身がそうしてきたように
”モーセの律法に記されているとおり
主の掟と戒めと法と定めを守れ”
ということ
そして
”あなたの子孫が自分の歩む道に留意し
まことをもって、心を尽くし
魂を尽くしてわたし(神)の道を歩む”ことでした
モーセの律法という型に従うだけでなく
その心が常に神に向いていることは
すべての祝福のもととなるものです
ソロモンはその教えを引き継ぎ
イスラエルの新しい王として
国を堅固にしていく事になります
更にダビデは遺言の中で
「3人の人物」の処遇についても述べています
ツェルヤの子ヨアブはダビデの甥にあたり
ダビデ軍の将軍を務めてきた人でしたが
彼はかつてサウル軍の将軍であった
アブネルを勝手に殺したこと
また、ヨアブに代わって将軍になった
アマサも殺したことについて
”平和な時に戦いの血を流した”責任を問われ
ダビデ亡き後、ソロモンによって
殺されるべきことが告げられています
また
ダビデがアブサロムに追われて
逃げているところを助けてくれた
バルジライの息子たちについては
その恩に報いるように勧め
同じくアブサロムに追われている時
ダビデを呪ったシムイについては
ダビデ自身は殺さないと神に誓ったが
ソロモンの代になったら殺すように
と命じています
ただし
このヨアブとシムイに対してソロモンが
具体的にどう行動するのかについては
「あなたは知恵に従って行動し」
「あなたは知恵ある者であり
彼に何をなすべきかわかっている」
と述べるにとどまっており
ソロモンに一任されました
ここでダビデが「知恵」と言っているのは
ソロモン自身の知恵ではなく神の知恵です
この「神の知恵」をいただく者として
まずダビデは最初に
神に対して忠実な生き方をソロモンに教えました
その「信仰の歩み」によって
ソロモンは神の知恵を与えられ
その知恵に従って行動することで
神の恵みを受ける王となっていきます
これはわたしたちの人生にあっても同じことで
神の知恵によって
様々な問題を乗り越えていくために
いよいよ神に信頼し
信仰していくわけですが
その道から離れて
自分の感情のままに勝手な行動をしていると
ヨアブやシムイのように
やがて自分の行動について
責任を問われることもあるでしょう
人間は弱く
その知恵も完全ではありません
ある時は感情に流され、欲に目がくらみ
正しい判断ができないことも多々あります
そんな弱いわたしたちが
救われてクリスチャンになってからは
いかにして正しく生きることができるかが
信仰の目的となり
その生き方を聖書から教えられるのです
それはダビデが神の国を堅固にしようとしたのと同じで
わたしたちはいかにもして信仰をかたくし
神の知恵を与えられ
それによって
祝された人生を歩んでいくべきことを
様々な問題を通して学ばなくてはなりません
ダビデが最後に息子ソロモンに伝えたことは
わたしたちへの言葉として受け止め
問題を正しく乗り越えていくために
自分の感情に流される判断ではなく
神の知恵による潔い判断をして
信仰により
正しい行動をしていくことができますよう
心がけていきましょう
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