今週のみことば


8月5日
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「ところが一人の兵が何気なく弓を引き
イスラエル王の鎧(よろい)の胸当てと草ずりの間を射抜いた
王は御者に言った
『手綱を返して敵陣から脱出させてくれ
傷を負ってしまった』
その日、戦いがますます激しくなったため
王はアラム軍を前にして戦車の中で支えられていたが
夕方になって息絶えた
傷口から血が戦車の床に流れ出ていた」
(列王記上22章34-35節)

自分の欲のためにナボトを殺したアハブ王が
預言者エリヤから
アハブの家に災いが下されることを聞かされて
3年が経ったころ
ユダの王ヨシャファトがやってきました

イスラエルの王であるアハブはヨシャファトに
アラム(スリヤ)に奪われたままになっている土地を
一緒に奪い返しに行こうと誘います
ユダの王ヨシャファトはこれに同意し
共にラモト・ギレアドに攻め上ります
その時
アハブはヨシャファトに
自分は(王とわからないように)変装して行くが
ヨシャファトにはそのまま王の服で行くように勧めるのでした

戦地において
敵軍のアラム(スリヤ)の王は
戦車隊長たちにイスラエルの王のみを狙うように命じます
しかしアハブが変装していたため
ヨシャファトがイスラエルの王だと勘違いをして攻めかかったので
ヨシャファトは助けを求めて叫びます
すると
アラム軍は彼がイスラエルの王ではないと気づき
追うのをやめました

ところが
ここで一人の兵士が
別に誰を狙うわけでもなく引いた弓の矢が
アハブに命中しました
それも
ちょうど武具の隙間にささったのです
これによりアハブは致命傷を負い
戦車の中で息絶えるのでした

王は死んでサマリヤに葬られ
アハブの血が流れた戦車を川で洗うと
犬の群れがその血をなめました
それは21章19節に
『主はこう言われる
犬の群れがナボトの血をなめたその場所で
あなたの血を犬の群れがなめることになる』

と預言されたとおりの出来事でした

アハブに起きた一連の出来事を見る時
ねらってもいない矢が
たまたま武具の隙間にささり
その傷が命取りになる、、
神の御旨とは
このように意外な展開で成されていくことに
改めて神の厳かさを感じます

”人生には何が起こるかわからない”

信仰者にとって
この言葉は「戒め」であり「希望」でもあります
仮に自分の人生が
安定しているように見えたとしても
安泰ということはなく
不安定であっても
神の助けがあるからです

少しの気の緩みが大きな事故につながる事を思う時
わたしたちの心が神に向いていないなら
いつでもそのようになる危険性と隣り合わせなのだと
人の弱さを教えられます
神に心が向かなかった王の最期は
悲惨なものでした
そして
その悲劇は次の時代にも続いてくのです



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