今週のみことば


10月6日
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「このような事があって後
長たちがわたしのもとに来て、言った
『イスラエルの民も、祭司も、レビ人も
この地の住民から離れようとはしません
カナン人、ヘト人、ペリジ人、エブス人、アンモン人、モアブ人
エジプト人、アモリ人と同様に行うその住民の忌まわしい行いに従って
彼らは自分のためにも息子たちのためにも
この地の住民の娘を嫁にし
聖なる種族はこの地の住民と混じり合うようになりました
しかも、長たる者、官職にある者がこの悪事にまず手を染めたのです』」
(エズラ記9章1-2節)

ペルシア王の支援を受けて
エルサレムに到着したエズラに
ショッキングな情報がもたらされました

キュロス王の命令によりエルサレム帰還が許され
はじめにエルサレムに戻っていた人々の中には
神の律法を無視して異民族の妻をめとるなど
その地の住民を混じり合う者がおり
祭司やレビ人といった信仰の模範となるべき人々が
率先してそのような行動に出たというのです

そもそもイスラエル王国が分裂し
やがてバビロン捕囚にあうまでに至った原因は
ソロモン王が異国の妻や愛人を多く持ち
彼女たちの神々を拝んだからでした

こうして
神の怒りによって国を失ったイスラエルでしたが
やがて神の愛によってエルサレム復興が許され
神ご自身がペルシア王の心を動かして
復興事業を支援させたというのに
エルサレムに帰還した民は
またすぐに同じ罪を犯していたのです

更に元をただせば
出エジプトをしてカナンの地に至るまでの間
イスラエル人は何度も神を怒らせ
40日で入れるところを
40年もかかって入ることになりました
そして
カナンの地に入ってすぐに
異民族の人々と婚姻関係を結ぶなど
神の律法を破っています

どんなに神が祝福を与えても
人はいつも裏切り
イスラエルは信仰的に崩れていき
それを立て直すためにエズラが選ばれたわけですが
その前途は多難でした

イスラエルは神によって守られてきた国であるにも関わらず
異民族との婚姻により
他国の神々の信仰が入ってくることに
あまりにも無頓着で
信仰において
”何があっても神を信じ、神に従う”という
一本の筋が通っていないようです
そのため
簡単に偶像信仰を受け入れてしまい
自ら”災いの道”を選んでいくのでした

「見よ、わたしは今日
命と幸い、死と災いをあなたの前に置く」
(申命記30章15節)


神と共に歩む道には「命と幸い」が
神に従わない道には「死と災い」があり
そのどちらを選ぶのかは各自の判断に任せられています

教会に来ている人でも
困った時には神に頼り
願いがかなえば神は必要なくなる、、
そういうケースはよくありますが
目先の望みがかなうことで
かえってその信仰は衰えてしまうのも残念な事です

「彼らはたちまち御業を忘れ去り
神の計らいを待たず
荒れ野で欲望を燃やし
砂漠で神を試みた
主はその願いをかなえられたが
彼らをやせ衰えさせられた」
(詩篇106篇13-15節)


どんなに多くの恵みを受けても
イスラエルの民の信仰はやせ衰えるばかりでした
彼らはいつも目先の望みを追いかけており
神のご計画という、人の目には見えない望みについては
関心がなかったのでしょう

エルサレムに帰還した人々は
神殿の基礎が据えられた時
『主は恵み深く、イスラエルに対する慈しみはとこしえに』
と、喜んで唱和しました
この時
彼らの信仰の基礎も揺らぐことがないほど固まっていれば
後にエズラが嘆くようなことは起こらなかったはずです

”何があっても神を信じ、神に従う”
わたしたちは
その道の行く先には”命と幸い”があることを信じ
目には見えない神のご計画に従って進んでいきたいものです



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