今週のみことば


10月20日
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「彼の妻は
『どこまでも無垢でいるのですか
神を呪って、死ぬ方がましでしょう』と言ったが
ヨブは答えた
『お前まで愚かなことを言うのか
わたしたちは、神から幸福をいただいたのだから
不幸もいただこうではないか』
このようになっても
彼はくちびるをもって罪を犯すことをしなかった」
(ヨブ記2章9-10節)

1章において
すべての財産と子どもたちを失ったヨブに
今度は
”自分の身が打たれる”という災難が襲いかかります

神の許しのうちにサタンはヨブに手を下し
彼の全身にひどい皮膚病を起こさせました
そのあまりに悲惨な姿を見て
彼の妻は言うのです
『どこまでも無垢でいるのですか
神を呪って、死ぬ方がましでしょう』

神から
”最も無垢な正しい人”と評されたヨブでしたが
どこまでも正しくあろうとする様子に
妻は呆れ果てたのでした

『わたしたちは、神から幸福をいただいたのだから
不幸もいただこうではないか』

ヨブのこの信仰感は
これまで自分が祝されてきた感謝の上に成り立っているのでしょう
今どんなにひどいことが起きたとしても
過去の幸福への感謝がなくなるわけではない
そこがヨブの正しさですが
妻はその心を理解できませんでした

こうして
妻の言葉にもヨブは動じず
「彼はくちびるをもって罪を犯すことをしなかった」
彼は神を信じているがゆえに
神を呪うことだけはしようとしなかった
それは
神に対して罪を犯すことになるからです

わたしたちの人生においても
思うようにいかないこと(試練)が起こると
つい愚痴が出るものです
だからといって
「神さまなんていない」と言ってしまえば
その先の人生に希望が無くなってしまいます
このように自ら希望を失う道を選ばないためにも
自分の口(言葉)には気を付けなくてはなりません

「自分の口と舌を守る人は
苦難から自分の魂を守る」
(箴言21章23節)


しかし
どんなに口に注意していても
人の心の奥深い所にある思い(不信感)は
自ずと出てしまうものです

「この民は口先ではわたしを敬うが
その心はわたしから遠く離れている」
(マタイによる福音書15章8節)


どんな時も正しくあろうとしたヨブですが
彼とて神がどういう方であるかを
すべてわかっているわけではありませんでしたから
この先、恨み言がその口から出てくるのでした



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