今週のみことば


1月27日
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「王は民の願いを聞き入れなかった
こうなったのは神の計らいによる
主は、かつてシロのアヒヤを通して
ネバトの子ヤロブアムに告げられた御言葉を
こうして実現された」
(歴代誌下10章15節)

ここは先週の続きになりますが
イスラエルの新しい王になったレハブアムは
父ソロモンの時代の過酷な労働を軽くしてほしいという
民の願いを聞き入れませんでした
これについては
”こうなったのは神の計らいによる”
と記されているように
すでに予言者を通して神の言葉が語られており
それが列王記上11章に記されています

かつてソロモンに仕えていたヤロブアムは
有能な人物だったので
ソロモンから重要な仕事を任されていました
ところが
シロの予言者アヒヤと出会い
『わたしはソロモンの子から王国を裂いて取り上げ
十の部族をあなたに与える
ただ一部族だけは、わが僕ダビデのゆえに
またわたしが全部族の中から選んだ都エルサレムのゆえに
ソロモンのものとする』(31-32節)

との神の言葉を伝えました

つづいて
神がこのようなことを行われるのは
ソロモンが真の神を捨てて
異教の神々を礼拝したためだとし
このイスラエル分裂に際して
神はヤロブアムを王として選んだことが告げられます

このためにソロモンはヤロブアムを殺そうとしましたが
ヤロブアムはソロモンが死ぬまでエジプトに逃げて無事でした
そしてソロモンの死後
神のご計画は着実に進められていくのです

こうしてイスラエルの民は
民の願い聞かないレハブアムを捨ててヤロブアムにつき
レハブアムは
ただユダの町々に住むイスラエル人に対してのみの王となりました

もしレハブアムが民の労働を少しでも軽くすれば
きっと事態は違っていたでしょう
でもレハブアムはそうしなかった
ダビデ、ソロモンと続いた神に祝された家が
神にあるうちは栄えても
神を離れれば落ちぶれていく
一体この家の祝福の元はどこにあったのか?
それをレハブアムは知らないまま
この国は分裂するのです

それもすべては神の御計画のうちのこと
ダビデであってもソロモンであっても
神のご計画を逃れることはできません

ダビデは
戦いの中にあっていつも神から戦い方を教えられたので
それを信じて進み、勝利を得ました
何の力が働いて(誰のおかげで)勝利を得たのかを
ダビデは生涯忘れませんでした
彼は神の言葉に従うことによって
神の祝福を得るとの証を数多く見ており
その証が彼の信仰を育てたのです
聖書には
ダビデが神をあがめる詩がたくさんありますが
それは
現在を生きるわたしたちにも
その信仰が伝えられて
同じ祝福を得る道を歩むために残されたのです

そんなダビデの信仰を見て育ったはずのソロモンは
自分の子どもに信仰を伝えることができませんでした
多くの富と栄光も得たソロモンも
最後は自分の過ちによって祝福を失うことになり
そのこともわたしたちにとっては
戒めとして残されました

聖書の言葉はすべて「昔のこと」で終わりません
人生はすべて神のご計画のうちにあることを知り
その中で「神と人とに愛される人」としての歩みができますように
聖書の語る神の言葉に従っていきましょう



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