今週のみことば


2月3日
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「イスラエル中の祭司とレビ人は
そのすべての領土からレハブアムのもとに集まってきた
レビ人が自分の牧草地と所有物を捨ててユダとエルサレムに来たのは
ヤロブアムとその子らが彼らを遠ざけ
主の祭司であることをやめさせたからである
ヤロブアムは
聖なる高台、山羊の魔神、自ら造った仔牛に仕える祭司を
自分のために立てた
またレビ人に続いて、イスラエルのすべての部族の中から
イスラエルの神、主を求めようと心を定めた者たちが、エルサレムに出てきて
先祖の神、主にいけにえをささげた
彼らは三年間ユダの国を強くし、ソロモンの子レハブアムを支援した
彼らが三年の間ダビデとソロモンの道を歩んだからである」
(歴代誌下11章13-17節)

イスラエルの民は
レハブアム王が民の願いに耳を貸さなかったため
ユダ族とベニヤミン族以外の部族は
ダビデの家を捨ててヤロブアムのもとに集まりました
こうしてレハブアムは
ユダの町に住むイスラエル人に対してのみの王となり
ここでイスラエル王国は
南の「ユダ王国」と北の「イスラエル王国」に分かれます

このあとレハブアムは
王国を奪還するために
戦士を集めてイスラエルに戦いを挑もうとしました
ところが
神の言葉が予言者シェマヤに臨み
『あなたたちの兄弟に戦いを挑むな
それぞれ自分の家に帰れ
こうなるように計らったのはわたしだ』(4節)

と告げられたので
レハブアムはその言葉に従います

すると
ある時イスラエル中の祭司とレビ人が逃げてきて
レハベアムのもとに集まってきました
それはヤロブアムが彼らを祭司職から遠ざけ
偶像に仕える祭司を自分のために立てたからです

さらには
レビ人に続いて、イスラエルのすべての部族の中から
真の神を求める人々が逃げてきて
レハベアムのもとにやってきました

神の言葉に従い
イスラエル王国に戦いを挑まなかったレハブアムのところには
こうしてたくさんの人々が逃げてきて
彼らは三年間ユダの国を強くするために
レハブアムを支援することとなります
このことは
レハブアムにとって想像もしなかったことでしょうが
神の言葉に従う先には
いつも不思議なことが起こるのです

一方
イスラエルの10の部族を率いるようになったヤロブアムは
イスラエルの神を捨てて
偶像に仕える祭司を自分のために立てました
王となったヤロブアムは
権力を手に入れたことで高くなり
自分の都合のいい神と、それに仕える祭司を置いて
自分勝手な政治をしようとしたのです

レハブアムも王となった時
神に聞かず勝手なことをしたので
民にそっぽを向かれましたが
一転して神の言葉を受け入れると
今度は戦うこともなくヤロブアム側から民が逃げてくるのでした

人間は神のごとく先を見通すことができるわけでもなく
奇跡を起こせるわけでもありません
しかし
人間が思い上がると
自分を神のごとき地位に置き
その結果として
神に聞かず、自分の心に聞いて行動するようになります
そして
その先にあるのはいつも滅びの道でした

イスラエルの民は
出エジプトの時に多くの奇跡を目の当たりにしながら
そのままずっと神を信頼する道は歩まず
どんなに神の力を見ても
何度も神に背き、神を捨ててしまうのです
そして
文句を言わなければ40日で入れたはずのカナンの地に
40年もかかって入ることになりました

歴史は繰り返され
王として立てられたレハブアムもヤロブアムも
同じ過ちを繰り返していますが
それでも
レハブアムが神の言葉に従えば
そこにはまた神の恵みが与えられて
国は強くされました

このイスラエル人の裏切りの歴史は
人の弱さの表れでもあります
教会にあっても
誰が自分のためを思って語っているのかがわからなければ
自分に都合のいい話の方を信じてしまいがちです
しかし
神の導きの道か、そうでない道かは
歩んだ先に必ず結果となってわかってくるものですから
まず
神は信じる者を祝そうとしてくださっていることを認識して
人の言葉に惑わされず
神を信頼した歩みをすることができますように



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