今週のみことば


2月17日
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「見よ、神が頭として我々と共におられ
その祭司たちは
あなたたちに対する進軍のラッパを吹き鳴らそうとしている
イスラエルの人々よ、勝ち目はないのだから
あなたたちの先祖の神、主と戦ってはならない」
(歴代誌下13章12節)

ユダ王国の王レハブアムが死に
その子アビヤが次の王になった頃
イスラエル王国はまだヤロブアム王が支配していました

ユダとイスラエルの間には戦いが続き
アビヤは40万人、ヤロブアムは80万人の選り抜きの戦士を集め
戦いに備えていましたが
アビヤはヤロブアムに対し
真の神を捨て、金の仔牛を神としているイスラエルには
もはや勝ち目はないのだと
堂々と告げるのでした

兵力では格段に勝っていたイスラエル王国ですが
いざ戦いが始まると
神の救いを求めるユダ王国に神は味方したので
ヤロブアム王の率いるイスラエル軍は撃退されました
「このとき、イスラエルの人々は屈し、ユダの人々は勝ち誇った
先祖の神、主を頼みとしたからである」(18節)

この後、ヤロブアム王は勢力を回復できないまま
「主に撃たれて死んだ」と記されています(20節)

レハブアムの子アビヤはヤロブアムに対して
「我々にとっては、主が我々の神であり
我々はその主を捨てはしない
主に仕える祭司はアロンの子孫とレビ人で
その使命を果たしている」(10節)

と宣言し
神を頼みとして、少ない兵力で向かっていきました
彼は真の神の力を知っており
そのために神を信頼して戦いに出たのです

元はと言えば同じイスラエル人でありながら
片方は神を信じ
もう片方は偶像を頼みとして戦っています
前者は「神に立つ者」
後者は「神に立たない者」
そして
「神に立たない者」は、すなわち「神と戦う者」ですから
その戦いに勝利することはできません

わたしたちは同じく信仰者であっても
その心の中は
「神のご計画」と「自分の思い」の間でゆれています
信仰していれば人生には何の問題もないわけではなく
病気や様々な試練に合う時には
希望を失いかけることもあるかもしれません
それでも
その状況を受け入れていくのが「従う」ということ
そして
不安であったり、情けないとは思っても
それでも希望をもって祈っていく時に
神がどのように働いて下さるのかを
わたしたちは見ることができるのです

かつて少年ダビデが
大男ゴリアテに勝利したように
神は信じる者を助けてくださる方であり
それを見たイスラエル人は勇気づけられました
その事実は
今、様々な問題を抱えるわたしたちにとっても
希望あるものです

「自分の思い」に支配され
絶望してしまわないように
あるいは自分を過信しないように
わたしたちは常に「神のご計画」がどこにあるのかを思い
起こってくることを受け入れて
すべてのことを神にゆだね
勝利の道を進んでいくことができますように



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