今週のみことば
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3月24日

「ミカヤは
『主は生きておられる
わたしの神が言われる事をわたしは告げる』
と言って、王のもとに来た」
(歴代誌下18章13節)

ユダ王国のヨシャファト王は富と栄光に恵まれ
やがて
イスラエル王国のアハブ王とも
姻戚関係を結びます
そして、ある時
ヨシャファトがアハブを訪ねると
アハブは彼をもてなし
これから一緒に
ラモト・ギレアドに攻め上ろうと誘いました

それについてヨシャファトは
賛同すると同時にこう言いました
『まず主の言葉を求めてください』
そこでアハブは400人の預言者を集めて
”戦いを挑むべきか、あるいはやめるべきか”
と問うたところ
400人は全員”戦いを挑むべき”だと答えます
そして
この戦いに勝利することができると
予言するのですが
彼らはみな
アハブ王の機嫌を取る預言者だったので
このようにアハブが喜ぶ答えをしたのです

これを見ていたヨシャファト王は
疑問に思ったのでしょう
『ここには他に主の預言者はいないのですか?』
とたずねると
ミカヤという預言者がいるが
彼はアハブに災いが起こる預言ばかりするので
アハブは彼を嫌って遠ざけているといいます
そこで
ヨシャファトがそれをいさめると
アハブはミカヤを呼んでくるよう家来に命じました

ミカヤを呼びに行った家来は
ミカヤも他の400人の預言者と同じように
王が喜ぶように幸運を告げてください
と言うのですが
ミカヤははっきりと断りました
『主は生きておられる
わたしの神が言われる事をわたしは告げる』


こうしてアハブとヨシャファトのところに
連れてこられたミカヤは
ラモト・ギレアドに攻め上った後に
どのようなことが起こるか
自分が神から見せられたことを
そのまま語るのです
その内容は
「イスラエル人は
羊飼いのいない羊のようになる=主人がいなくなる」
というものでした
これは
やがて王が死ぬことを予言していたので
アハブは大いに怒ります
しかしミカヤは
更に続けて言いました

天では神と御使いが会議をしており
そこでは
これからアハブ王をそそのかして戦いに出向かせ
やがて死に追いやる計画が話し合われていた
そして
御使いの一人が自ら「偽りの霊」となって
アハブお気に入りの400人の預言者の口を通し
偽りの預言を語らせるというのです
神はそれを良しとされました
「今ご覧のとおり
主がこのあなたの預言者たちの口に
偽りを言う霊を置かれました
主はあなたに災いを告げておられるのです」
(22節)


この予言を語ったことで
ミカヤは投獄されてしまいます
こうしてアハブ王は「偽りの霊」にそそのかされ
勝利を信じて戦いに出ていくのでした

戦場において
アハブ自身は王と気づかれない姿に変装し
一方ヨシャファトには
王の服を着て行くように勧めます
ヨシャファトがそのようにすると
敵はヨシャファトを
イスラエルの王だと勘違いして攻めてきたので
彼は神に助けを求めて叫びました
すると神はヨシャファトを助け
敵は追うのをやめて引き返していきます
ところが
一人の兵士が何気なく引いた弓から飛んだ矢が
アハブ王の武具の間を貫き
彼はその傷によって死んでしまいました
こうして
ミカヤを通して語られた予言は成就するのです

神を信じるヨシャファト王は
危機一髪のところを神を求めて助けられ
一方、神を信じず
王にとって都合のいいことを言う預言者の
言葉を信じたアハブ王は
戦場においても変装し、人に隠れ
最後まで神を求めることなく死んでいきました

また
400人の預言者も
真の神を信じていれば
ミカヤのように
真実を語ることができたはずですが
彼らはみな
王に気に入られる事ばかりを優先したので
もはや何が正しいのかを
見極めることもできませんでした
だからこそ
神から送られた「偽りの霊」にそそのかされ
間違った予言をさせられてしまったのです

人間的に考えれば
人を喜ばせることを言うのが当然気が楽でしょう
ましてや相手が権力者ともなれば
機嫌を取っておけば自分の身も安泰です
しかし
神の預言者がそれでは役に立ちません

このように
わたしたちも
神の言葉を無視して
自分を喜ばせる言葉を求めていると
そこに「偽りの霊」がやって来た時
それを偽りだと見破ることはできないでしょう

誰もが幸いな人生をおくっていきたい
と願っていても
「何に目を止めていくか」によって
そこに良い実が結ぶ場合もあれば
悪い実が結ぶこともあります

アハブ王は
名もない兵士が「何気なく」放った矢によって
致命傷を負いました
この「何気なくすること」が
敵にとっては幸いになり
アハブには災いとなりました

わたしたちが「何気なくすること」も
それが幸いの元になるのか
あるいは災いのもとになるのかは
自分では見通すことはできません
人の計画は実に危うく
神のご計画は完全です
だからこそ
わたしたちは
良い実を結ぶことができるように
神に用いられる生き方を
選んでいかなくてはならないのです

世の中には色んな生き方がありますが
そこに神が働いてくださるかどうか
ここが一番重要であることを
しっかりと心にとめていきましょう



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