今週のみことば
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4月21日

「ヨラムは32歳で王となり
8年間エルサレムで王位にあった
彼はアハブの娘を妻としていたので
アハブの家が行ったように
イスラエルの王たちの道を歩み
主の目に悪とされることを行った」
(歴代誌下21章5-6節)

ヨシャファト王の死後
ユダの国では
長男のヨラムが王位につきました
彼には兄弟がいましたが
王になり、自分の力が増すと
ヨラムは兄弟を皆殺してしまいます
彼はイスラエル王アハブの娘を
妻としていたので
神の目に悪とされる道を歩んだのでした

こうしてヨラムが先祖の神を捨てたので
彼の治世には
エドムとリブナが
ユダに反旗をひるがえして
その支配から脱していきました
また
ヨラムはユダの人々に偶像崇拝をさせて
彼らを堕落させるように導きます

このような悪行を重ねるヨラムのところに
預言者エリヤから手紙が届きました
「あなたの父祖ダビデの神
主はこう言われる
『あなたは父ヨシャファトの道
ユダの王アサの道を歩まず
イスラエルの諸王の道を歩み
アハブの家が淫行を行わせたように
ユダとエルサレムの住民に淫行を行わせ
またあなたの父の家の者
あなたよりも優れた兄弟たちを殺した
それゆえ、主は大きな災いをもって
あなたの民、あなたの子ら、妻たち
すべての財産を打つ
またあなた自身、悪質な内蔵の病にかかり
それが日に日に重くなり
ついに内臓が外に出るようになる』」
(12-15節)


この予言のとおり
神はペリシテ人をユダに攻め上らせ
彼らは王宮のすべての財宝と
子どもたちを奪いました
ヨラムには末子のヨアハズのみが残され
その後
ヨラムは不治の病で
2年苦しんで亡くなります
そして
彼は惜しまれることなく世を去り
王の墓には納められなかったと
聖書は記しています

神によってたてられたイスラエル王国は
やがてユダとイスラエルに分裂し
北のイスラエル王国は神に背きましたが
南のユダ王国は
ヨラムの父ヨシャファト、祖父アサの時代も
神に従って国民を導いてきました
ところが
ヨラムの時代になると
国民を神に従わせるように
正しく導くべき王自身が
神の嫌う道を歩むようになり
兄弟を殺すという
とんでもない行動に出ました
こうして王が堕落することにより
国には災いが起こり
更にはヨラムにも
大変な災いが次々起こります
そして
悲惨な最期をとげた彼を
惜しむ者もなかった
そこには
国を亡ぼす方向へ導いた罪の大きさが
表れているように思います

そもそも
父ヨシャファトの信仰を見て
育ったはずのヨラムが
なぜこかまで堕落するのか
不思議に思えますが
ヨシャファトは子どもたちに
ずいぶん贅沢をさせており(3節)
アハブの家と姻戚関係を結んだのも
ヨシャファトのしたことです
そして
それらが災いの元となりました

神の国を自分のものとするために
兄弟を殺し
自分の自由にするために
国を亡ぼす方向へ導いたヨラム
彼は自分に力があると勘違いし
先祖が
どのようにして祝されてきたのかを忘れて
自分の考えで歩みました

その生き様から
わたしたちは
神に嫌われる道を選ぶ人の行く末を知り
神に喜ばれる幸いな人生を送るために
自分を正しく律していかなくてはならないと
教えられるのです

こうして
ヨラムは大きな罪を犯して死にましたが
彼の子どもは一人だけ残され
次の王となります
これは神の約束どおりでした

「しかし主は
ダビデと結んだ契約のゆえに
ダビデの家を滅ぼそうとはされなかった
主は、ダビデの家とその子孫に
絶えずともし火を与えると
約束されたからである」
(7節)




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