今週のみことば


4月28日
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「アハズヤは42歳で王となり
一年間エルサレムで王位にあった
その母は名をアタルヤといい
オムリの孫娘であった
この母が悪い勧めを与えたので
彼もアハブの家の道を歩んだ
彼はアハブの家と同じように
主の目に悪とされることを行った
父の死後、アハブの家の者が顧問となって
彼を滅びに至らせたのである」
(歴代誌下22章2-4節)

アハズヤはヨラム王にただ一人残された末子ですが
彼の母親(ヨラム王の妻)アタルヤは
イスラエル王オムリの孫娘であったので
アハズヤは母親から神に背く教えを受けていました
なお
イスラエル王オムリはアハブの父親です
『イスラエル王国(南朝・北朝)の王と預言者』を参照)

アハズヤの父ヨラムも
妻の影響でアハブの家の道に歩みましたが
その子アハズヤも
主の目に悪とされる道を歩み
わずか一年で殺されてしまうのでした

ユダの王アハズヤは
アハブの家の者に勧められ
イスラエル王ヨラムと手を組んでアラムと戦います
ちなみに
このイスラエル王ヨラムと
アハズヤの父であるユダ王ヨラムは別人なので要注意!
しかも
イスラエル王ヨラムの前の王はアハズヤという名で
これもユダの王アハズヤとは別人です!!
このあたり非常にややこしいですね、、、

さて
ユダの王アハズヤは
イスラエル王ヨラムのもとを訪ねた時
イエフのところに連れていかれました
このイエフは
”アハブの家を絶つために主が油を注がれた者”であり
アハズヤは”ヨラムを訪ねることによって滅びに至った”こと
そして
それは”神のご計画”であったと7節には記されています

こうしてユダ王国の王アハズヤは死に
その母アタルヤが国を支配することになりました
アタルヤは息子アハズヤが死ぬと
ユダの家の王族をすべて滅ぼそうとします
そのため
アハズヤの王子たちはすべて殺されることとなり
その中でヨアシュだけは王女によって助けられ
乳母と一緒に寝具の部屋にかくまわれました
そして
ユダ王国の次期王となるヨアシュは
ここで6年間隠れて過ごすことになるのです

ここまでダビデの家の血筋は
ソロモン、レハブアム、アビヤ、アサ、ヨシャファト、ヨラム、アハズヤと
絶えることなく続いてきました
その歴史については
今まで記してきたとおりですが

ソロモンは晩年に神を裏切り
レハブアムは神に従わず
アビヤは困った時だけ神を頼り
アサとヨシャファトは神に従いつつも
人を頼ることで神を怒らせました
そして
ヨラムはアハブの家と婚姻関係を結んだことから
その信仰は堕落し
この過ちによって
アハズヤは殺されるに至りました

このように
神に生涯従ったダビデの子孫は
時代と共に信仰が変化し
「まず神に問う」という基本姿勢も
守られなくなっていきました

人間は誰しも自分が一番正しいと思いがちで
自分の信じる正しい道を歩みます
しかし本当にそれは正しい道なのでしょうか?!

特にアハズヤのように
神に背くアハブの家の人間を母に持つと
間違いを教えられて育ちます
それでも自分は正しいと思い
彼は自ら滅びの道を歩みました

自分で正しいと思って選ぶ道が
災いを招くとは知らず
悲惨な最期を遂げた王たち
その歴史は
人間の持つ弱さを示しており
わたしたちも神なしに
正しく生きることはできないと教えられるのです



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