今週のみことば


5月12日
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「七年目にヨヤダは決意を固め
百人隊の長たちエロハムの子アザルヤ
ヨハナンの子イシュマエル
オベドの子アザルヤ、アダヤの子マアセヤ
ジクリの子エリシャファトを連れてきて
彼らと契約を結んだ
彼らはユダを行き巡り
ユダのすべての町から
レビ人とイスラエル氏族の長を集めて
エルサレムに帰ってきた
全会衆が神殿の中で王と契約を結ぶと
ヨヤダは彼らに言った
『見よ、王の子を
主がダビデの子孫について言われた言葉に従って
彼が王となる』」
(歴代誌下23章1-3節)

ユダ王国の王アハズヤが殺されると
彼の母アタルヤは自分が女王となって国を支配しました
イスラエル王国のアハブ王の娘であるアタルヤは
バアルの神を信仰しており
ユダ王国の正統な後継者をすべて殺そうとするのです

しかし
アタルヤの娘である王女ヨシェバは
アハズヤの子ヨアシュを助け出し
王宮の布団部屋に隠します
それから6年後
ついに事態は動き出しました

王女ヨシェバの夫である祭司ヨヤダが
ダビデの子孫にあたる幼いヨアシュを
次期王として立てるために
百人隊の長たちと契約を結び
レビ人とイスラエル氏族の長を集めたのです

そこで祭司ヨヤダは
ヨアシュこそ正統な王であることを告げました
なぜなら
ダビデの子孫が代々ユダの王となることが
神より命じられていたからです

「あなたが生涯を終え、先祖と共に眠るとき
あなたの身から出る子孫に跡を継がせ
その王国をゆるぎないものとする」
(サムエル記下7章12節)


これはダビデに語られた神の約束です
そして
敵からどんなに命を狙われても
ダビデの子孫は残されてきました

それを知っている祭司ヨヤダは
幼いヨアシュをアタルヤから隠しつつ
時が来るのを待って
民の前でヨアシュを王に任命したのです

新王誕生を喜ぶ声を聞いたアタルヤは
「謀反だ!」と叫びましたが
捕らえられ、ついに殺されるのでした

アタルヤが殺された後
祭司ヨヤダは
自分と、ユダ王国のすべての民と王とが
「主の民」となる契約を結びます
そして
アタルヤが信仰していたバアルの神殿を壊し
すべての民が真の神を信仰するようになりました

「こうして国の民は皆喜び祝った
アタルヤが剣で殺された後、町は平穏であった」(21節)

本来イスラエルの民は
「主の民」として信仰の一致を保っていくべきところを
バアル信仰をするアタルヤがユダ王家に嫁いできたことから
国は人が支配するようになり
神聖政治ではなくなっていきました

しかし
アタルヤがユダ王国を支配している間も
彼女の娘夫婦は神への信仰を保ち
次期王ヨアシュを助けるのです
アタルヤが女王として君臨する中で
6年もの間ヨアシュを隠し続けることは
王女ヨシェバにも祭司ヨヤダにも命がけです
こうした彼らの働きは
神のご計画が成就することによって
報われることとなりました

わたしたちの人生にあっても
人を支配しようとする人に
自分の心を乗っ取られないように
神の力をもって戦わなくてはなりません

勇気を出して立ち上がった祭司ヨヤダには
百人隊の長たちが従い
やがてすべての民が従いました
その信仰の一致によって
アタルヤは滅ぼされ
国は平穏になったのです

わたしたちの心も
偶像(神を信じない思い)を排除して
聖書の信仰にしっかり立っていく時
神がそこに働いてくださって
平安を得ることができるでしょう

ユダ王国が
偶像の惑わしの中から抜け出して
再び神に従う国として出発したように
わたしたちも
常に心の中の偶像と戦う勇気をもって
正しい道へと歩み出したいものです



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