今週のみことば


7月14日
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「このようなことがすべて終わると
そこにいたすべてのイスラエル人はユダの町々に出かけて
石柱を砕き、アシェラ像を切り倒し
聖なる高台と祭壇を破壊し
ユダ全土、ベミヤミン、エフライム、マナセから
それらを徹底的に除き去った
こうしてイスラエルの人々は皆
それぞれ自分の町、自分の所有地に帰って行った」

(歴代誌下31章1節)

ヒゼキヤ王は即位してすぐに
長い間行われていなかった「燔祭(焼き尽くす捧げもの)」を復活し
つづいて「過越祭(除酵祭)」と
「和解のささげもの(酬恩祭)」を行いました
そして
これらの儀式がすべて終わると
今度はユダの町々に出かけ
すべての偶像を取り除くことに着手します

こうして
偶像がすべて取り除かれた後は
ヒゼキヤ王自身が
自分の財産の中から燔祭のための材料を差出し
「焼き尽くすささげ物」を神の律法通りに捧げました

更に、ヒゼキヤ王は
エルサレムの住民に対して
祭司とレビ人を養うために必要な物を提供するよう求めます

「更に彼はエルサレムに住む民に
祭司とレビ人の受けるべき分を提供するように命じた
これは、祭司とレビ人が主の律法のことに専念するためであった
この命令が伝わると
イスラエルの人々は穀物、ぶどう酒、油、蜜など
畑のあらゆる産物の初穂を大量にささげ
またあらゆる物の十分の一を大量に運んで来た」(4-5節)


ヒゼキヤ王の命令を受けて
イスラエルの人々は大量の捧げものを持ってきたので
祭司やレビ人が食べ物に困ることがなくなったと
祭司長アザルヤは喜んで
ヒゼキヤに報告をしました
また
祭司やレビ人のために捧げられた物を
彼らの中で平等に分ける制度も整い
それはユダ全土に及んでいきます

「ヒゼキヤはユダの全土にこのように行い
自分の神、主の御前に良い事、正しい事、真実な事を行った
彼は神殿における奉仕について
また律法と戒めについて
神を求めて始めたすべての事業を
心を尽くして進め、成し遂げた」(20-21節)

この章においてヒゼキヤ王は
”心からのものを神にささげる”見本を自らが率先して示し
それに民も賛同して続きました

神に対する「ささげもの」は
自分の願いをかなえるためのものではなく
神への敬意と感謝の心からなされるもので
そういう心を神は見て喜んでくださいます

「あなたがたもこのように働いて
弱い者を助けるように
また、主イエスご自身が
『受けるよりは与える方が幸いである』と
言われた言葉を思い出すようにと
わたしはいつも身をもって示してきました」
(使徒行伝20章35節)


どのような場においても
”今の自分にできることをする”という心がけは大切です
自分がいつも何かしてもらうことばかり求めるよりも
神にあって心から何かができる人は
そういう心を持っていること自体が幸いだということ

人間に完全な善人はいませんから
何か間違うことはあるとしても
”自分の神、主の御前に良い事、正しい事、真実な事”は何なのかを
常に求めて進んでいく人は
人生に良い種をまいているのです

「思い違いをしてはいけません
神は、人から侮られることはありません
人は、自分の蒔いたものを
また刈り取ることになるのです」
(ガラテヤ人への手紙6章7節)


人が自分で正しいと思ったことでも
そのすべてが正しいわけではなく
自分で蒔いたものは
結果を自分で刈り取らなくてはなりません

ヒゼキヤは
その心が神に向くことで
正しい事を行い
心を尽くしてそれらを成し遂げました
その結果として
ヒゼキヤは祝され、国も繁栄していくのですが
そんなヒゼキヤにも
やがて信仰の危機が訪れるのでした・・・



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