今週のみことば


9月29日
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「これらのことがあって後
ペルシアの王アルタクセルクセスの治世に
エズラがバビロンから上って来た
エズラの祖先は、父がセラヤ、祖父がアザルヤ
更にヒルキヤ、シャルム、ツァドク、アヒトブ、アマルヤ、アザルヤ
メラヨト、ゼラフヤ、ウジ、ブキ、アビシュアピネハス、エルアザル
そして祭司長アロンとさかのぼる
エズラは
イスラエルの神なる主が授けられたモーセの律法に詳しい書記官であり
その神なる主の御手の加護を受けて
求めるものをすべて王から与えられていた」
(エズラ記7章1-6節)

エルサレムの神殿が完成した後
エズラがバビロンから上ってきます
エズラは大祭司アロンの家系に生まれた祭司で
モーセの律法を研究する書記官でもありました

そんなエズラに
ペルシア王アルタクセルクセスは親書を送り
王や顧問官等が寄進する金銀をエルサレムに持っていき
神殿の飾りや儀式に使うようにと命じます
さらに必要経費がかさむなら
すべて国庫負担でまかない
エズラが必要と思うものはすべて与えると約束するのでした

それにしても
イスラエルの神を信仰しているわけではないペルシア王が
なぜこれほどの援助をしてくれるのでしょうか?!
それは神が王の心を動かされたからです

ペルシア王は金銭的援助の他にも
民に対してモーセの律法を教え諭す教育をもエズラにゆだねました
こうしてエズラは
王からの多大な援助を受け
彼が祭司そして書記官として十分な働きができるように
神が計らって下さったことを大いに感謝するのです

「わたしたちの先祖の神
主はほめたたえられますように
主は、このように
エルサレムの神殿を栄えあるものとする心を王にお与えになり
わたしは王とその参議官、そのすべての優れた高官の好意を
受けるようにしてくださった
わたしは、わが神なる主の御手の加護によって勇気を得
イスラエルの中でわたしと共に上って行こうとする頭たちを集めた」(27-28節)


ここに
”主は、このように
エルサレムの神殿を栄えあるものとする心を王にお与えになり”

と記されているように
神は御自分の計画のために人の心を変えることができる方です

ルカによる福音書19章に登場するザアカイも
イエスに出会うことで心を変えられた人でした
取税人のザアカイは
お金もうけのために悪いこともしていたので
人々から嫌われていたようですが
イエスを見ようと木に登ったところで
「今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい」と言われ
喜んでイエスを自分の家に迎えました

その様子を見た人々は
イエスは罪人の家に泊まるのか、、とつぶやきますが
ザアカイは即座に改心し
『主よ、わたしは財産の半分を貧しい人々に施します
また、だれかから何かだまし取っていたら
それを4倍にして返します』と言うのです

「イエスは言われた
『今日、救いがこの家を訪れた
この人もアブラハムの子なのだから
人の子は
失われたものをさがして救うために来たのである』」
(ルカによる福音書19章9-10節)


罪人と呼ばれたザアカイの家にイエスが泊ったように
心が迷っている人を救うために神は人の形をとって来られ
洗礼と聖霊のバプテスマを受ける「救いの道」を与えてくださいました

こうして神ご自身が聖霊として人の中に宿ってくださる時
人の心がどのように変えられていくのかはわかりませんが
”自分の内にある聖霊を粗末にしない”との思いがあれば
自ずと正しい道へと導かれ
潔い行動ができるでしょう

神がなさることを誰もとどめることはできず
敵国の王でさえその心を変えられて
神のために働く者とされました
その限りない力を思う時
わたしたちには力はなくても
エズラのように心に勇気が与えられ
希望がわきます

このように”神にある希望で心が強くなる”ことこそ
クリスチャンの特権ではないでしょうか
そして
不安の多い日常の中にも神の働きを感じ
感謝して歩んでいくことができたら幸いです



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