今週のみことば


1月5日
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〜2019年の聖言〜

イエス言ひ給ふ
『石を除けよ』
ここに人々、石を除けたり


(ヨハネ伝11章39節、41節)



今年当教会に与えられた年頭のみことばは上記の通りです

11章はマリア・マルタの兄弟ラザロが
病気であるとの知らせから始まります
その知らせを聞いてもなおイエスはすぐに出向かず
到着した時にはもうラザロは死んで4日も経っていました
すぐにイエスが来てくれたなら
ラザロは死ななかっただろうと嘆く姉妹たち・・・
そこに一緒に来たユダヤ人たちも泣いているのを見て
イエスは”心に憤りを覚えた”とあります

「イエスは、再び心に憤りを覚えて、墓に来られた
墓は洞穴で、石でふさがれていた
イエスが『その石を取りのけなさい』と言われると
死んだラザロの姉妹マルタが
『主よ、四日もたっていますから、もうにおいます』と言った
イエスは
『もし信じるなら、神の栄光が見られると
言っておいたではないか』と言われた
人々が石を取りのけると、イエスは天を仰いで言われた
『父よ、わたしの願いを聞き入れてくださって感謝します
わたしの願いをいつも聞いてくださることを
わたしは知っています
しかし、わたしがこう言うのは、周りにいる群衆のためです
あなたがわたしをお遣わしになったことを
彼らに信じさせるためです』
こう言ってから
『ラザロ、出て来なさい』と大声で叫ばれた
すると、死んでいた人が、手と足を布で巻かれたまま出てきた
顔は覆いで包まれていた
イエスは人々に
『ほどいてやって、行かせなさい』と言われた」
(ヨハネによる福音書11章38-44節)

『石を除けよ』の「石」とは
洞穴(ほらあな)の墓の入り口をふさいでいる大きな石の事ですが
”死んで四日も経った人がよみがえるはずがない”という
不信仰な人の思いでもあります
ラザロが死ぬも生きるも
それはすべて神のご計画の内にあることですから
イエスが『あなたの兄弟は復活する』(23節)
と言われたことを信じるなら
命令に従って石を取りのけることに
何の躊躇もなかったでしょう
しかし
そこでは
『主よ、四日もたっていますから、もうにおいます』
自分の思いが先に立っています
この「自分の思い」こそが
信仰の妨げになる石
そして
これがわたしたちの希望を失わせるのです

ラザロの病気を聞いても
そこですぐに神の癒しの業がなされなかったように
人の願いと神のご計画は同じではありません
人はどうしても自分の都合のいいように物事が進むことを願い
そればかりを求めがちですが
そういう自分の思いに捕らわれていると
常に不満と不安が付きまとい
心は腐っていくばかりです

死んでから四日も経ち
腐っていても不思議ではないラザロの肉体がよみがえったように
不信仰によって腐っていく心もよみがえるよう
自分の心の中にある「石を除ける」努力をして
神の栄光を見る人として成長することができますように

新しい年を迎えても
わたしたちはなお多くの問題を抱えて生きています
それでも
今までの問題をクリアしてこれた奇跡を思い起こすとき
そこに神の働きを見出すなら
また新たに神の栄光を見ることができるでしょう

ラザロの復活という奇跡を見る時
人はすぐにラザロに注目しますが
重要なのはラザロをよみがえらせた神の働きです
すべてのことは神の手の内にあり
わたしたちはそれを信じる者となって
この一年も
神の栄光の力のうちに生かされていることを
実感できますように
心して進んでいきましょう

「目を覚ましていなさい
信仰に基づいてしっかり立ちなさい
雄々しく強く生きなさい
何事も愛をもって行いなさい」
(コリント人への第一の手紙16章13-14節)

「そして、神の栄光の力に従い
あらゆる力によって強められ
どんなことも根気強く耐え忍ぶように」
(コロサイ人への手紙1章11節)




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