今週のみことば
11月2日
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「シラスとテモテがマケドニア州からやって来ると
パウロは御言葉を語ることに専念し
ユダヤ人に対してメシアはイエスであると力強く証しした
しかし、彼らが反抗し、口汚くののしったので
パウロは服の塵(ちり)を振り払って言った
『あなたたちの血は、あなたたちの頭に降りかかれ
わたしには責任がない
今後、わたしは異邦人の方へ行く』」
(使徒行伝18章5-8節)
パウロはアテネからコリントへやってきました
ここでもユダヤ人たちに対して
「イエスは救い主である」ことを伝えますが
彼らは全く聞き入れません
ユダヤ人の信仰は
「律法(おきて)の信仰」なので
律法以外の話は聞き入れないのです
その結果
彼らは自ら救いを拒否し
その事についてパウロは
『わたしには責任がない』として
異邦人への伝道を始めました
その活動拠点となるティティオ・ユストの家は
パウロがそれまでユダヤ人と議論してきた会堂の隣にあり
やがて
会堂長のクリスポはパウロの言葉を信じて
一家そろって洗礼を受けるのでした
「ある夜の事
主は幻の中でパウロにこう言われた
『恐れるな
語り続けよ
黙っているな
わたしがあなたと共にいる
だから、あなたを襲って危害を加える者はない
この町には
わたしの民が大勢いるからだ』」
(9-10節)
この神の言葉に励まされ
パウロはここで一年半もの間
伝道活動を続けます
ユダヤ人であるパウロは
同胞たちに迫害され
12節からは
地方総督ガリオンのところへ連れていかれましたが
『この男は
律法の違反するようなしかたで神をあがめるように
人々をそそのかしている』との訴えを
ガリオンはあっさり却下してしまいます
これが悪質な犯罪なら訴えを受理するが
自分たちの律法に関することなら
自分たちで解決しろというのです
こうしてパウロは無事に解放されました
このように
まわりには常に敵対する者がいても
パウロがずっと伝道を続けられたのは
「わたしがあなたと共にいる」との言葉通り
神が共にいてくださったからです
イエスの名による救いは
すなわち
これからの人生の歩みにおいて
神の助けをいただく約束となるものであり
イエスを中心にした恵みある人生を歩むようにと
今日に至るまで教会は語り続けています
「救い」の意味が最初はわからなくても
神の恵みのうちに信仰する者は
その恵みを実感するようになるでしょう
この「神の恵みの信仰」は
「律法の信仰」とは違います
多くのユダヤ人は
「律法の信仰」から離れることができませんでしたが
中には
「恵みの信仰」を選んだ人もいました
そして
今も、神の恵みを求めている人は
たくさんあると思われます
そういう人々のためにも
すでにイエスの名による救いを受け
神の恵みを体験した人は
神への感謝を語り続けて行かなくてはならないのです
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