今週のみことば
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3月23日
「大臣や総督は、政務に関して
ダニエルを陥れようと口実を探した
しかし、ダニエルは政務に忠実で
何の汚点も怠慢もなく
彼らは訴える口実を
見つけることができなかった
それで彼らは
『ダニエルを陥れるには
その信じている神の法に関して
なんらかの言いがかりを
つけるほかはあるまい』
と話し合い
王のもとに集まってこう言った」
(ダニエル書6章5-6節)
バビロン捕囚によって
ユダからバビロンへ
連れてこられたダニエルは
ユダヤ人でありながら
バビロンの王から要職に用いられ
ダレイオス王の治世には
王国全体の政治を
任されようとしていました
それを知った大臣や総督は
面白くありません
そこで彼らは
以下のような禁令を出してくださいと
王に願い出るのでした
”向こう30日間
王様を差し置いて
他の人間や神に願い事をする者は
だれであれ獅子の洞窟に投げ込まれる”
ダレイオス王は
よく考えないままこの禁令に署名したので
これで法律の変更はできなくなりましたが
この禁令を知ってもなおダニエルは
いつものように日に三度の祈りを
自分の神にささげました
そこで
ダニエルを陥れようとしている人々は
このことを王に告げ
王の署名した禁令に従って
ダニエルを獅子の洞窟に
投げ込むよう迫るのでした
王さまであっても
自分が署名してしまったこの禁令は
取り消すことはできません
獅子の洞窟に投げ込まれる前に
王はダニエルに言いました
『お前がいつも拝んでいる神が
お前を救ってくださるように』(17節)
その後、王は眠れぬ一夜を過ごし
夜が明けるとすぐに洞窟へ行きました
『ダニエル、ダニエル、生ける神の僕よ
お前がいつも拝んでいる神は
獅子からお前を救い出す力があったか』
すると
ダニエルが中から答えました
『神様が天使を送って
獅子の口を閉ざしてくださいましたので
わたしはなんの危害も受けませんでした』
こうしてダニエルは
絶体絶命の状況にあっても
神によって助けられ
獅子の洞窟から
無事な姿で引き出されました
この神の奇跡を見て
王は非常に喜び
入れ替わりに
ダニエルを陥れようとした者たちを
その洞窟に投げ込むよう命じました
そして彼らはみな滅ぼされ
ダレイオス王は
以下の命令を全国に向けて発布するのです
「この王国全域において
すべての民はダニエルの神をおそれ
かしこまなければならない
この神は生ける神、世々にいまし
その主権は滅びることなく
その支配は永遠
この神は救い主、助け主
天にも地にも、不思議な御業を行い
ダニエルを獅子の力から救われた」
(27-28節)
世の中には悪が存在し
何も悪いことをしていない人が
陥れられるような事態も起こりますから
わたしたちの人生においても
思わぬ出来事が起こるかもしれません
ダレイオス王はダニエルを大切に思い
何とか救おうとしても
どうにもなりませんでしたが
王の権威をもってもできなかったこと(救い)を
神は成しとげられました
悪意に満ちたうわさ話や悪口も
人にはそれを防ぐことはできなくても
獅子の口を閉ざすことのできる神には
すべてのことが可能です
神は生きた方なので
わたしたちの日常生活にあっても
共に歩み
助けてくださるので
このことを信じる人は
常に助けを得ることができます
ですから
獅子の洞窟に投げ込まれるかのような
絶望的な状況も
そこに神が共にいてくださる上での
試練と受け入れ
堂々と歩んでいける人は
奇跡を体験することができるのです
「この神は救い主、助け主」
このみことばを信じる人には
それが生きる上での大きな力となり
更には希望となって
その人を活かし続けます
<目次