今週のみことば
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4月6日
「主の言葉が再びヨナに臨んだ
『さあ、大いなる都ニネベに行って
わたしがお前に語る言葉を告げよ』
ヨナは主の命令どおり
直ちにニネベに行った
ニネベは非常に大きな都で
一回りするのに三日かかった
ヨナはまず都に入り
一日分の距離を歩きながら叫び
そして言った
『あと40日すれば、ニネベの都は滅びる』」
(ヨナ書3章1-4節)
ニネベという町は
イスラエルの敵である
アッシリアの首都でしたから
常識的に考えれば
ヨナの言葉に耳を傾ける人がいるのか??
という状況ですが
意外なことに
ニネベの人々はヨナの言葉を信じ
王さまからも
人間も家畜も
みな断食して悔い改めるように
との命令が下ります
こうしてニネベの人々は
みな悔い改めたので
神はこの都を滅ぼすことを中止しました
このことは
ニネベの人々にとっては幸いでしたが
ヨナは面白くありません
何しろ彼は
『あと40日すれば、ニネベの都は滅びる』
と叫びながら都を3日間巡りました
でも実際には神はこの都を滅ぼさなかった
神は憐れみ深い方だから
こうなることは最初からわかっていたよ、、、
でも
これでは自分の面子はどうなるのだ?!
というわけです
怒りのあまり
死んだほうがマシだ・・・と言うヨナ
彼はこの後
ニネベがどうなっていくのか見届けるために
都を出て東の方に小屋を建てて座ります
そこは日差しが強く
神はヨナのためにトウゴマの木を生やして
涼しくして下さいました
このトウゴマの木を
大いに喜んだヨナでしたが
神はこの木を一夜にして枯らしてしまい
更には焼けつくような東風と
照りつける太陽でヨナを苦しめるのです
死んだほうがマシだと嘆くヨナに
神は言いました
『お前は自分で労することも育てることもなく
一夜にして生じ、一夜にして滅びた
このとうごまの木さえ惜しんでいる
それならば
どうしてわたしが
この大いなる都ニネベを
惜しまずにいられるだろうか
そこには、12万人以上の
右も左もわきまえぬ人間と
無数の家畜がいるのだから』
(4章10節)
1章において
ヨナは
自分が間違った行動したことを悔いて
自分を船から
荒れた海に投げ込むよう願いました
それは死ぬことを願ったわけではなく
彼は神の預言者ですから
神を信頼しているがゆえに
自分の身を神にゆだねたのです
そして
彼は大きな魚に飲まれ
やがて陸地に吐き出された
その間、魚の腹の中でヨナは祈ります
『偽りの神々に従う者たちが
忠節を捨て去ろうとも
わたしは感謝の声をあげ
いけにえをささげて
誓ったことを果たそう
救いは、主にこそある』
(2章9-10節)
*文語訳では8-9節
このヨナの悔い改めの祈りに神は応え
魚はヨナを陸地に吐き出しました
今度こそ神の言葉に従うべく
ニネベの都を巡るヨナ
ところが
その結果が自分の思いと違ったため
ヨナはたちまち不機嫌になります
せっかく悔い改めたはずなのに
ここでヨナの弱いところが出てしまいました
この後、神はヨナに対して
トウゴマを用いて
ニネベの人々への愛を説きます
人間は誰しも完全ではありません
それをご存じだからこそ
神は悔い改める者を救われる
たとえ失敗したとしても
神の前に己を低くして従う人を
神は決して見捨てない
このことは
わたしたちにとって大きな希望ですが
そこに「自分の面子」を入れてくると
神に対して文句を言うようになり
信仰はおかしくなってしまいます
ヨナ書は単なる物語ではなく
人間の過ちと悔い改め
そして
神の愛について
教えられるところの多い書簡です
<目次