今週のみことば


9月28日
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「わたしたちはトロアスから船出してサモトラケ島に直航し
翌日ネアポリスの港に着き
そこから、マケドニア州第一区の都市で
ローマの植民都市であるフィリピに行った
そして、この町に数日間滞在した
安息日に町の門を出て
祈の場所があると思われる川岸に行った
そして、わたしたちもそこに座って
集まっていた婦人たちに話をした
ティアティラ市出身の紫布を商う人で
神をあがめるリディアという婦人も話を聞いていたが
主が彼女の心を開かれたので
彼女はパウロの話を注意深く聞いた
そして、彼女も彼女の家族の者も洗礼を受けたが
そのとき
『私が主を信じる者だとお思いでしたら
どうぞ、わたしの家に来てお泊りください』と言って
わたしたちを招待し、無理に承知させた
(使徒行伝16章11-15節)

途中でテモテを加えたパウロの一行が
マケドニア州のフィリピ(ピリピ)にやってきたのは
「彼らはアジア州で御言葉を語ることを聖霊から禁じられ」(6節)
パウロが
「マケドニア州に渡って来て、わたしたちを助けてください」(9節)
と語るマケドニア人の幻を見たからでした

彼らの宣教活動は
聖霊(神)の導きによって進められ
その行先もすべて神によって定められています
そして
その導きに従う先には
「出会うべき人」がいて
ここでは紫布の商人リディアが登場し
彼女は家族共々救いを受けた後
使徒たちの宣教の手助けを申し出るのでした

パウロたちを家に招待し
それを無理に承知させたリディアは
元々その心に神を求めており
神もまた彼女の心を開かれたので
このような申し出をしたわけです

こうして
神が心を開いてくださっても
人は自分で心を閉じることもあるでしょう
しかし
心を開くと、そこには聖霊が働き
「神の真意」が教えられる
厳しいなと思うことがあっても
信じる者は
そこに意味があることを知るのです

さて
宣教活動の拠点を得たパウロたちは
「祈りの場所に行く途中
占いの霊にとりつかれている女奴隷に出会った」(16節)
彼女はパウロたちの後ろについてきて
『この人たちは
いと高き神の僕で皆さんに救いの道を宣べ伝えているのです』
と叫び続けていました
それが何日も続くので
パウロはその霊に言いました
『イエスキリストの名によって命じる
この女から出ていけ』(18節)

すると霊は彼女を出て行きました

マルコによる福音書5章には
”汚れた霊”にとりつかれた人が出てきます
この人はイエスを見て
『いと高き神の子イエスよ、かまわないでくれ
後生だから、苦しめないでほしい』(7節)

と叫ぶのですが
”汚れた霊”つまり”悪霊”は
神にはかなわないことを知っていて
人から出て豚に乗り移らせてほしいと頼むのでした

「信じる者には次のようなしるしが伴う
彼らはわたしの名によって悪霊を追い出し
新しい言葉を語る
手で蛇をつかみ
また、毒を飲んでも決して害を受けず
病人に手を置けば治る」
(マルコによる福音書16章17節)


信じる者に与えられる「神の助け」という恵みは
さまざまな困難の中で生きる人に希望を与え
いよいよその信仰を堅くする助けとなります

「神の導き」が何であるかを人は知らず
各々が自分の考えで歩みがちではありますが
どこに救いを求めている人がいるのか
使徒たちは知らないまま
神の導きによって確実に宣教活動は進んでいきました

信仰の世界は
あくまでも「神主導」であることを
また
「信じる」ということがいかに大切であるかを
改めて教えられます



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