今週のみことば


12月5日

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「つまり、こういうことです
惜しんでわずかしか種を蒔かない者は
刈入れもわずかで
惜しまず豊かに蒔く人は
刈入れも豊かなのです
各自、不承不承ではなく
強制されてでもなく
こうしようと心に決めたとおりにしなさい
喜んで与える人を
神は愛してくださるからです
神は、あなたがたがいつもすべての点で
すべてのものに十分で
あらゆる善い業に満ちあふれるように
あらゆる恵みをあなたがたに
満ちあふれさせることがおできになります
『彼は惜しみなく分け与え
貧しい人に施した
彼の慈しみは永遠に続く』
と書いてあるとおりです」
(コリント人への第二の手紙9章6-9節)

8章に引き続き
9章も「惜しみなく与える心」について
パウロは種まきの例えをもって記しています

「種を蒔く人に種を与え
パンを糧としてお与えになる方は
あなたがたに種を与えて
それを増やし
あなたがたの慈しみが結ぶ実を
成長させてくださいます」(10節)


わたしたちは日々の糧を神から与えられ
また
まくべき種を与えられています
その種はまくことで
わたしたちの心に
慈しみが結ぶ実
すなわち「愛」を成長させるのです

「慈しみが結ぶ実」は
文語訳では「義の実」と訳されていますが
わたしたちの心にそのような実りがあることは
「神の恵みの業」です
この恵みがなければ
惜しみなく与えることは難しく
神への捧げものにも
見返りを求めることになるでしょう

だからこそ
捧げものは強制されたり
決して無理をしてはいけません
神の前に差し出すのは
その人の心です

「あなたがたはすべてのことに富む者とされて
惜しまず施すようになり
その施しは
わたしたちを通じて神に対する
感謝の念を引き出します」(11節)


コリントの人々が
パウロたち伝道者のために
惜しまず献金することは
神に対する感謝の心を引き出し
他教会の人々に影響を与え
この奉仕の働きは広がっていきました
それによって
元は異邦人であるコリントの人々が
キリストの福音に従う者として成長していることが伝わり
そのような神の恵みを見て
多くの人々が神をほめたたえ
コリントの教会を慕い
彼らのために祈るようになった
その成長ぶりを
パウロは
「言葉では言い尽くせない贈り物」と表現し
神に感謝しています

「主に従う人は
とこしえに揺らぐことがない
彼はとこしえに記憶される
彼は悪評を立てられても恐れない
その心は、固く主に信頼している
彼の心は堅固で恐れることなく
ついに彼は敵を支配する」
(詩編112編6‐8節)


この世に生きる限り
わたしたちは皆、敵(不安)との戦いがあり
それは神にあっての恐れない心(信仰)がなければ
勝利することはできません
そして
この揺らぐことのない信仰が与えられることは
「神の恵みの業」なのです

神に従うこの信仰の道は
神に導かれた「愛」を基本とした生き方であり
それによって一人一人の心が恵まれることで
その成長が神の証となる
こうして
神にあって自然に行われる
慈善の業(助けあい)のある教会へと
成長していくことを
神は喜んでくださいます



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