今週のみことば


12月19日

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「ただ、エバが蛇の悪だくみであざむかれたように
あなたがたの思いが汚されて
キリストに対する真心と純潔とから
それてしまうのではないかと心配しています
なぜなら、あなたがたは
だれかがやって来て
わたしたちが宣べ伝えたのとは異なったイエスを宣べ伝えても
あるいは、自分たちが受けたことのない違った霊や
受け入れたことのない違った福音を受けることになっても
よく我慢しているからです
あの大使徒たちと比べて
わたしは少しも引けは取らないと思う
たとえ、話しぶりは素人でも
知識はそうではない
そして、わたしたちはあらゆる点あらゆる面で
このことをあなたがたに示してきました」
(コリント人への第二の手紙11章3-6節)

コリントの人々にイエスの福音を宣べ伝え
彼らを救いに導いてきたパウロは
彼らに対して
「神が抱いておられる熱い思い」(2節)
自分も抱いているとした上で
彼らが”偽物の使徒”の出現によって
その信仰が揺らいでいくことを危惧しています

実際に、当時そのような偽使徒がいて
パウロのことを
「話しぶりは素人だ」などと悪く言いふらし
その行動を何かと批判しては
人々の関心をパウロの伝えてきたイエスの福音から
離れさせるように仕向けていました

そのためパウロは
「大使徒たち」つまり「12弟子たち」に比べて
自分は少しも引けを取らないと
誇りを持って語ります
それは自分自身を誇りたいからではなく
キリストの使徒を装った偽物の使徒の活動が
盛んになる機会を断ち切りたい
そのためには
パウロが正しい福音を伝える使徒であることを
コリントの人々に対して堂々と伝え
自分を信用してもらう必要があったのです

「わたしは今していることを
今後も続けるつもりです
それは、わたしたちと同様に誇れるようにと
機会をねらっている者たちから
その機会を断ち切るためです」(12節)


このような偽使徒が出現するのは
特に驚くようなことでもありません
「サタンでさえ光の天使を装うのです」(14節)
せっかくイエスの福音に出会い
その救いを受けてクリスチャンになっても
わたしたちの周りには
相変わらず「惑わすもの」が存在し
一体何が正しいことなのか
分からなくなってしまう恐れがあります

わたしたちは
このような惑わしに陥ることがありませんように
人の巧みな言葉に引き寄せられず
「聖書に聞く」という姿勢を基本として
正しい信仰生活を歩んでいきたいものです

ただ
こういう偽使徒というのは
「自分たちの業に応じた最期を遂げる」(15節)
とあるので
いつまでも勢力を保持しているわけではないのでしょう

11章の後半は次回に続きます


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