今週のみことば


1月25日
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「キリスト・イエスの僕
神の福音のために選びだされ
召されて使徒となったパウロから―
この福音は
神がすでに聖書の中で預言者を通して約束されたもので
御子に関するものです
御子は、肉によればダビデの子孫から生まれ
聖なる霊によれば
死者の中からの復活によって
力ある神の子と定められたのです
この方が、わたしたちの主イエス・キリストです」
(ローマ人への手紙1章1-4節)

パウロの伝える「福音」とは
救い主イエスによって万民に与えられる救いの約束と
神の国に関する良い知らせです

救い主はダビデの子孫から生まれると
預言者の書に記されており
神が肉体をもって生まれてこられた主イエスは
その生涯を通じて
神の国がいかなるものであるか
神の国に入るためにどうすればいいのかを人々に伝え
十字架にかかり
3日目に復活し
昇天後に聖霊を与えて
万民を救う約束を成就されました

そして
この福音を託されたパウロ等イエスの弟子たちは
多くの迫害にあいつつも
神の力によって守られ
各々置かれたところで
福音伝道に励んでいきます

「わたしは福音を恥としない
福音は、ユダヤ人をはじめ
ギリシア人にも、信じる者すべてに
救いをもたらす神の力だからです
福音には
神の義が啓示されていますが
それは
初めから終わりまで
信仰を通して実現されるのです
『正しい者は信仰によって生きる』
と書いてあるとおりです」(16-17節)


福音には
「神の義」という
揺るぎない神の正しさの基準があって
神にあっては何が正しい事なのかは
信仰を通して知ることができるというのです

というのも
人間は弱く、完全に正しい人はいません
それなのに
神にある正しさからも離れて
おのおの心の向くままに
自分勝手な生き方をしてしまうのは
その心に信仰が欠如しているからでしょう

「なぜなら、神を知りながら
神としてあがめることも
感謝することもせず
かえって、むなしい思いにふけり
心が鈍く暗くなったからです
自分では知恵があると吹聴しながら
愚かになり
滅びることのない神の栄光を
滅び去る人間や鳥や獣やはうものなどに似せた像と
取り替えたのです」(21-23節)


こうして人間が神の正しさから離れると
自らの心の欲望によって行動するようになり
その結果が
以下のような行いに結びついてしまう、、、

「あらゆる不義、悪、むさぼり、悪意に満ち
ねたみ、殺意、不和、あざむき、邪念にあふれ
陰口を言い、人をそしり、神を憎み
人を侮り、高慢であり、大言を吐き
悪事をたくらみ、親に逆らい
無知、不誠実、無情、無慈悲」(29-31節)


人間は弱いので
こういう思いや行いは
誰しも無縁だとは言えないでしょう
また
せっかくこの福音に出会い
神の救いを受けてクリスチャンになっても
表向きは『神が神が』と言いつつ
その一方で愚痴ばかり・・・
ということもあるかもしれません
つまり
自分の思い通りでないことに対する不満から
不信仰になり
自らどんどん面白くない方向へと進んでしまうのです

このような心の状態から離れて
神にある幸いを体験するには
まず
「神を知りながら
神としてあがめることも
感謝することもせず・・・」
という
聖書にしるされた人々の過ちを思い出し
神に救われた(=神を知った)ことによって
自分がこれまで体験した神の業に感謝して
もう一度、信仰に立ち帰ることが大切です

一般的に
”良い人との出会いは財産になる”と言われるように
神との出会いは
その人の人生の最大の財産になります
信仰生活の中にあって
体験する神の業(助け)は
世の中に生きるための支えとなり
辛いことがあって信仰が揺らぐ時も
神の業という財産が信仰を保ち
どんな時も正しい道をまっすぐに進むことができるように
神ご自身が導き、助けてくださるのです

神を信じていてもいなくても
生きているこの世は理不尽な事ばかりで
辛いことも一緒でしょう
それでも
そんな世の中を如何に賢く生きていくか
聖書を知っているクリスチャンは
この世に勝つ秘訣を知っている
ここが強みなのです

「信仰とは
望んでいる事柄を確信し
見えない事実を確認することです」
(ヘブル人への手紙11章1節)


この「望んでいる事柄」とは
神が必ず幸いにしてくださるとの思いです
そこにあるのは自分の損得勘定ではなく
真の神を知っているからこその信頼をもって
まだ見ぬ未来を神にゆだね
希望をもって開かれた道を進むこと
どうなることが幸いなのかは
神だけがご存じです

人を愛し
そのために万民に救いを与えてくださった
主イエスを信じ
その心を思い
その歩みに心をとめて
自分の考え方や生き方を省み
信仰によって
強く正しく生きていくことができますように

「どんなことでも、思いわずらうのはやめなさい
何事につけ
感謝を込めて祈りと願いをささげ
求めているものを神に打ち明けなさい
そうすれば
あらゆる人知を超える神の平和が
あなたがたの心と考えとを
キリスト・イエスによって守るでしょう」
(ピリピ人への手紙4章6-7節)



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