今週のみことば


4月11日

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「しかし、神は彼に何と告げているか
『わたしは、バアルにひざまずかなかった七千人を
自分のために残しておいた』
と告げておられます
同じように、現に今も
恵みによって選ばれた者が残っています
もしそれが恵みによるとすれば
行いにはよりません
もしそうでなければ
恵みはもはや恵みではなくなります
では、どうなのか
イスラエルは求めているものを得ないで
選ばれた者がそれを得たのです
他の者はかたくなにされたのです」
(ローマ人への手紙11章4-7節)

神の選民であるイスラエル人(後のユダヤ人)は
イエスが救い主キリストであることを信じる救いを受け入れず
あくまでも律法を守る信仰にこだわり続けるのは
イスラエルがもう神から見放されてしまったということでしょうか?

これについてパウロは
かつてイスラエルの預言者が次々殺され
エリヤだけが生き残った時の神の言葉を引用し
当時も本当の神への信仰を捨てなかった人が残されていたように
「恵みによって選ばれた者」
現在のイスラエル人(ユダヤ人)の中にも残されているというのです

そして
このようにユダヤ人の中にも
「律法の行い」ではなく
「神の恵み」によって救われる「選ばれた者」がいる一方で
「他の者はかたくなにされた」ので救いを拒否しました
そのため
救い主イエスの名による救いの道は
異邦人へと広がっていったのです

「では、たずねよう
ユダヤ人がつまづいたとは
倒れてしまったということなのか
決してそうではない
かえって、彼らの罪によって
異邦人に救いがもたらされる結果になりましたが
それは、彼らに
ねたみを起こさせるためだったのです」(11節)


17節からは
異邦人を「野生のオリーブの枝」に
ユダヤ人を「折り取られた枝」に例えて
それぞれの立場を説明しています

「しかし、ある枝が折り取られ
野生のオリーブであるあなたが
その代わりに接ぎ木され
根から豊かな養分を受けるようになったからといって
折り取られた枝に対して誇ってはなりません
誇ったところで
あなたが根を支えているのではなく
根があなたを支えているのです
すると、あなたは
『枝が折り取られたのは
わたしが接ぎ木されるためだった』と言うでしょう
そのとおりです
ユダヤ人は、不信仰のために折り取られましたが
あなたは信仰によって立っています
思い上がってはなりません
むしろ恐れなさい」(17-20節)


ユダヤ人は神の選民であるイスラエルの民なので
元はみな神の木につながる枝でした
ところが
イエスが救い主であることを信じず
救いの道に入ろうとしないので
その枝は折り取られてしまった
そして
野生種の木の枝である異邦人が代わりに救われ
神の木につながることで
神の恵みを受けることができるようになりました
このことは
あくまでも神の一方的な恵みによるもので
人の努力によるものではありませんから
決して思いあがってはいけません
「だから、神の慈しみと厳しさを考えなさい
倒れた者たちに対しては厳しさがあり
神の慈しみにとどまるかぎり
あなたに対しては慈しみがあるのです
もしとどまらないなら
あなたも切り取られるでしょう」(22節)

また
折り取られた枝であるユダヤ人であっても
「不信仰にとどまらないならば
接ぎ木されるでしょう」(23節)

今は心がかたくなにされているユダヤ人ですが
やがてその心が変えられ
一度切り取られた枝が
再び接ぎ木される日が来ることを
聖書は予言しています
「すなわち、一部のイスラエル人がかたくなになったのは
異邦人全体が救いに達するまでであり
こうして全イスラエルが救われるということです」(25-26節)


このように
神には壮大なご計画があり
それはわたしたちの考えをはるかに超えたものです
ただわたしたちは
神の恵みによって選ばれ、救われて
その恵みと慈しみにあずかる人生を送っている
ですから
どんな時も誇るべきは自分ではなく神です
神の木につながって
その根から水や養分を受けて活かされていること
自分のがんばりによらず
根がわたしたちを支えているということを
決して忘れてはなりません

そして
その神への信頼(信仰)も
わたしたちを支える根です
「神を畏れる」
「神に信頼する」
単純な事ではありますが
この信仰の根がしっかりしていないと
人は何かあれば心揺らいで右往左往し
 神の水に根を張ることができなければ
やがて枯れてしまうのです

「祝福されよ、主に信頼する人は
主がその人のよりどころとなられる
彼は水のほとりに植えられた木
水路のほとりに根を張り
暑さが襲うのを見ることなく
その葉は青々としている
干ばつの年にも憂いがなく
実を結ぶことをやめない」
(エレミヤ記17章7-8節)


「主を畏れることは知恵の初め
無知な者は知恵をも諭しをも侮る」
(箴言1章7節)

「すべての耳を傾けて得た結論
『神を畏れ、その戒めを守れ』
これこそ人間のすべて」
(伝道の書12章13節)


神の木に接ぎ木されたわたしたち異邦人の枝は
神とつながっていることが最も重要です
そして
神に喜ばれる生きた信仰を育てるべく
日々の生活を通して
神の働きを知り
その知恵と力がどれほどのものであるかを悟り
神と結ばれている者の幸いに
感謝して歩んでいくことができますように

「知恵と知識の宝はすべて
キリストの内に隠れています」
(コロサイ人への手紙2章3節)

「キリストについて聞き
キリストに結ばれて教えられ
真理がイエスの内にあるとおりに学んだはずです」
(エペソ人への手紙4章21節)

「信仰によって
あなたがたの心の内にキリストを住まわせ
あなたがたを愛に根ざし
愛にしっかりと立つ者としてくださるように」
(エペソ人への手紙3章17節)



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