今週のみことば


4月18日

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「こういうわけで、兄弟たち
神の憐れみによってあなたがたに勧めます
自分の体を
神に喜ばれる聖なるいけにえとして献げなさい
これこそ、あなた方のなすべき礼拝です
あなた方はこの世に習ってはなりません
むしろ、心を新たにして自分を変えていただき
何が神の御心であるか
何が善いことで、神に喜ばれ
また完全な事であるかをわきまえるようになりなさい
わたしに与えられた恵みによって
あなた方一人一人に言います
自分を過大に評価してはなりません
むしろ、神が各自に分け与えてくださった
信仰の度合いに応じて
慎み深く評価すべきです
というのは
わたしたちの一つの体は
多くの部分から成り立っていても
すべての部分が同じ働きをしていないように
わたしたちも数は多いが
キリストに結ばれて一つの体を形作っており
各自は互いに部分なのです」
(ローマ人への手紙12章1-5節)

この章には
クリスチャンとしての生き方が記されています
その冒頭の
”自分の体を
神に喜ばれる聖なるいけにえとして献げなさい”

という表現は少しわかりにくいのですが
具体的には
自分中心の考え方から離れて
”心を新たにして自分を変えていただき”
何が正しいのかを
神の側に立って考えることを勧める一方で
何か善いことをしたとしても
”自分を過大に評価してはなりません”
思い上がることを戒めています

11章の36節に
「すべてのものは、神から出て
神によって保たれ
神に向かっているのです」

と記されているように
すべての基準は神にあり
神には
わたしたちの想像もつかない壮大なご計画があって
わたしたちはその中で活かされている存在にすぎません
ところが
人間はどうしても自分を偉いと思いたいところがあって
そのような思いを変えていく必要があるのです

そして
自分がいかなる存在であるかについては
わたしたちの体が多くの部分から成り立っているように
教会というキリストに結ばれた一つの体の一部であることを
わきまえるよう教えています

わたしたちの体は多くの部分から成り立っていますが
すべての部分が同じ働きをしているわけではなく
どんなに小さな部分であっても
すべてが必要で大切な存在です
ですから
教会にあっても
一人一人はみな違う働きをする存在として置かれ
それぞれに重要な役割があり
誰が偉いとか、つまらないとか
決してそこに優劣はないのです

「愛には偽りがあってはなりません
悪を憎み、善から離れず
兄弟愛をもって互いに愛し
尊敬をもって互いに相手を優れた者と思いなさい」(9-10節)


9節からは
クリスチャンとしての生活の模範が記されています
今は世界規模で困難な日々が続いていますが
どんな不安な時であっても
「希望をもって喜び
苦難を耐え忍び
たゆまず祈りなさい」(12節)

そして
心がすさんでいくような状況下でも
「だれに対しても悪に悪を返さず
すべての人の前で善を行うように心がけなさい」(17節)

更には
どんなに腹が立っても
「愛する人たち
自分で復讐せず
神の怒りに任せなさい
「『復讐はわたしのすること
わたしが報復する』と主は言われる」
と書いてあります
「あなたの敵が飢えていたら食べさせ
渇いていたら飲ませよ
そうすれば
燃える炭火を彼の頭に積むことになる」
悪に負けることなく
善をもって悪に勝ちなさい」(19-21節)


これらのことはみな
神の側に立った時の行動です
そして
わたしたちが「神に喜ばれる」とは
自分の欲望や感情のまま行動するのではなく
そこに神の心を交えて行動するようになること
そのように心が変えられていくことなのです

「だから、立っていると思う者は
倒れないように気をつけるがよい
あなたがたを襲った試練で
人間として耐えられないようなものはなかったはずです
神は真実な方です
あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず
試練と共に、それが耐えられるよう
逃れる道をも備えていてくださいます」
(コリント人への第一の手紙10章12-13章)


わたしたちは
自分の力で立っていると過信してはなりません
そして
どんなことが起きたとしても
神は必ず試練と共に
「逃れる道」も用意してくださるとのことですから
不安の多い世の中にあっても
わたしたちは常に
希望を持って生きていくことができるのです

「何事も利己心や虚栄心からするのではなく
へりくだって
互いに相手を自分よりも優れた者と考え
めいめい自分のことだけでなく
他人の事にも注意を払いなさい
互いにこのことを心がけなさい
それはキリスト・イエスにもみられるものです」
(ピリピ人への手紙2章4-5節)


最後の一文は文語訳では
「汝らキリスト・イエスの心を心とせよ」
と記されています
一人一人、置かれたところは違いますが
体の部分の役割がそれぞれ違うように
各々の立場で神に仕え
心が新たにされて
神に喜ばれるクリスチャンとして成長していきましょう



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