今週のみことば


8月29日

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「最も大切なこととして
わたしがあなたがたに伝えたのは
わたしも受けたものです
すなわち、キリストが
聖書に書いてあるとおり
わたしたちの罪のために死んだこと
葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり
三日目に復活したこと
ケファに現れ、その後12弟子に現れたことです」
(コリント人への第一の手紙15章3-5節)

15章でパウロは
改めて自分が伝えられた「福音」について語り
その中で「復活」について強調しています
イエスの復活は
”聖書に書いてあるとおり”のことで
この事実を見た人が当時は
まだたくさん生存していましたが
この時すでに
”死者の復活などない”という説が
コリントの教会の中に流れていたようです

「キリストは死者の中から復活した
と宣べ伝えられているのに
あなたがたの中のある者が
死者の復活などない
と言っているのはどういうわけですか
死者の復活がなければ
キリストも復活しなかったはずです
そして、キリストが復活しなかったのなら
わたしたちの宣教は無駄であるし
あなたがたの信仰も無駄です」(12-14節)


もし本当に死者が復活しないなら
自分たちは神の偽証人になるではないか
そして
ありもしないことを信じているだけだとすれば
自分たちはこの世で最もみじめな存在だと
パウロは主張しています(19節)

もしイエスの復活がウソなら
バプテスマを受ける意味はなく
人の救いもありません
しかし断じてそんなことはない
なぜなら
ケファ(ペテロ)や12弟子
続いて500人以上の人々が
復活した主イエスに出会っており
さらに迫害者であったパウロにまで現れて
彼を使徒の一員とされたのです
この神の恵みによってパウロは
使徒としてたくさんの働きをすることができました
こうした体験と確信があるからこそ
パウロはコリントの人々に
信仰の基本である「復活」について
また改めて詳しく語っているのです

「しかし、実際、キリストは
死者の中から復活し
眠りについた人たちの初穂となられました
死が一人の人によって来たのだから
死者の復活も一人の人によって来るのです
つまり、アダムによって
すべての人が死ぬことになったように
キリストによって
すべての人が生かされることになるのです」
(20-22節)


人間は誰でもいつか死ぬ運命にありますが
今生きているわたしたちは
誰も死を実際に経験した人がいないので
(死からよみがえった人がいないので)
死ぬのはとても恐ろしいことであり
また
誰も死から復活した人がいないので
死者が復活すると聞いても
信じることは難しいかもしれません

それでも
神にあるクリスチャンは
聖書に記されていることを受け入れ
信じていくことが重要です
もし
キリストの復活がないのなら
わたしたちの受けた救いもむなしく
この先の人生に
必ず助けがあるとの希望もないのですから・・・

人類創世の時代から
人間はサタンに惑わされ
なかなか信仰を持つことができません
今回の死者の復活の話は
キリストのご再臨の時の事につながっていくので
ますます遠いことのようにも思えます
しかし
死者の復活とは
死後の世界のことだけではありません
わたしたちが生きているうちにも
様々な問題があって
時には絶望し
死んだような状態になったとしても
キリストの復活の力によって希望が与えられ
新たに生かされていくことを示しています

死に代表される様々な恐怖や
不安と隣り合わせの日々の中で
キリストの復活を信じ
そこに神の力を見出して
信仰もって歩み出すことができる人は幸いです


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