今週のみことば


10月9日

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「そこで、わたしの子よ
あなたはキリスト・イエスにある恵みによって
強くなりなさい」
(テモテへの第二の手紙2章1節)


パウロはテモテに対して
キリストの福音を伝える忠実な人々を
「キリストの良い兵卒」として
増やしていくよう命じています

この務めには戦いや苦難があり
パウロ自身はその務めのために
捕らわれの身にまでなっているわけですが
福音に忠実である者が受ける「恵み」について
「司令官を喜ばせる兵卒」
「規定に従って競技する者」
「労苦する農夫」
といった例えを挙げて述べており(4‐6節)
大変な戦いの中にあっても
そこには「恵み」もあること
そして
その「恵み」によって
強くなっていくことを求めています

「ダビデの子孫として生まれ
死人のうちからよみがえったイエス・キリストを
いつも思っていなさい
これがわたしの福音である」(8節)


「福音」は
神によって約束されたことであり
主イエスご自身のことについて記されています
つまり
神が肉体となってダビデの血筋から生まれ
十字架の死の後
死人の中から復活し
イエスの名による救い(洗礼と聖霊のバプテスマ)が
万民に対して与えられました

この福音を伝えるために
パウロは鎖でつながれていますが
神の言葉はつながれることなく
自由に伝えられ
多くの人々が救いを受けていきます
そして
洗礼を受けて
キリストと共に死んだ者は
キリストと共に復活する栄光にあずかる
との教えのとおりに
クリスチャンは苦難の中にあっても
神の恵みによって強くなり
立ち上がるための「復活の力」が与えられています

「もしわたしたちが彼と共に死んだなら
また彼と共に生きるであろう
もし耐え忍ぶなら
彼と共に支配者となるであろう
もし彼を否むなら
彼もわたしを否むであろう
たとい、わたしたちは不真実であっても
彼は常に真実である
彼は自分を偽ることができないのである」
(11‐13節)

パウロはテモテに対して
これらのことを人々に伝えるよう命じています
というのも
教会の中に
キリストの福音を離れた「俗悪なむだ話」が広がり
人々の信仰をくつがえす事態となっているため
その状況を正したいのです

「しかし、神のゆるがない土台はすえられていて
それに次の句が証印としてしるされている
『主は自分の者たちを知る』
また『主の名を呼ぶ者はすべて不義から離れよ』」(19節)


20節からは
「尊いことに用いられる器」と
「いやしいことに用いられる器」についての
例え話話が出てきます
大きな家の中には色んな素材の色んな器があるように
教会における人の信仰感も色々です
中には人の信仰をじゃまするような
不誠実な人もいるかもしれません
愚かで無知な論議にふけり(23節)
いつも人と争っている人もあるかもしれません
そのような人の存在は
教会の中で福音が正しく伝えられるさまたげとなるため
間違いを正す教育が必要になります

「もし人が卑しいものを取り去って
自分をきよめるなら
彼は尊い清められた器となって
主人に役立つものとなり
すべての良いわざに間に合うようになる」(21節)


そして
『主の名を呼ぶ者はすべて不義から離れよ』
とのみことばに立ち
「異なる福音」で人を惑わすことも
惑わされることもないように
一人一人が尊いことに用いられる器として成長し
争いのない平和な教会が造られていくことを
パウロは切に願っているのです



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