今週のみことば
10月30日
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「みことばを宣べ伝えなさい
時が良くても悪くても、それを励み
あくまでも寛容な心でよく教えて
責め、戒め、勧めなさい」
(テモテへの第二の手紙4章2節)
パウロは手紙の最後に
どんな状況にあっても
とにかく福音を伝える使命を全うするよう
テモテに勧めています
やがてこの「健全な教え」を
だれも聞こうとしない時が来るでしょう
それでも忍耐をもって務めを果たすべきと
迫害の中でずっと戦い続けてきたパウロは
テモテを励ますのです
「わたしは戦いを立派に戦い抜き
走るべき行程を走りつくし
信仰を守りとおした」(7節)
自分の死期が迫っていることを
パウロは知っていましたが
だれが見捨てても、裏切っても
それでも使命を果たすために
戦い続けてきた自分を誇りに思い
「今や義の冠を受けるばかりです」と
救いの完成の日を待ち望みながら
同じ希望を抱く人々を励ますのでした
そして9節以降では
テモテに早く来てくれるよう願うとともに
パウロを見捨てたり
苦しめたりした人々の実名を挙げて
かつて同労者であった彼らが
信仰を捨ててしまったこと
そして今後
そういう反対者には用心するよう伝えています
また、皇帝の前での弁明の際には
誰も助けてくれる人もおらず
みんなから見捨てられてしまったけれど
それでも彼らにその責めが負わされませんようにと
パウロは願っています
というのも
どんなにパウロが孤独であっても
神は常にパウロのそばにいて
力づけてくださったからです
主イエスの福音を信じ
その名による救いを受けたクリスチャン同士は
教会では兄弟姉妹としてのつながりがあります
ただ残念ながら
人間の心は弱いので
その信仰感は同じではなく
状況によっては
やがて信仰を捨てていく人もあるでしょう
この地球上に生きていくにおいて
人間は非力で万能ではありません
神に創造されたものではあっても
完全ではないため
しばしば間違い、真実を見誤り
真理(神)も理解できないのです
そのため教会の中においても
一見熱心な信仰者と思える人が
実は他の人を支配しようとしていたり
キリストの心からかけ離れた行為でもって
教会内を乱していくこともあります
それは
世の中に生きているうちには
わたしたちはみなサタンに心を翻弄され
その戦いに負けないように信仰を保って行くことが
難しくなることもあるからです
そういう人に影響されないように注意し
自分自身も惑わされないように
一人一人置かれた立場にあって
信仰を持って
キリストにある正しい心を守りながら
与えられた務めを果たしていくことは
キリストに救われている者の使命です
「主はわたしをすべての悪のわざから助け出し
天にある御国に救い入れてくださるであろう
栄光が永遠から永遠にわたって
主にあるように、アーメン」(18節)
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