今週のみことば


4月3日

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「初めに手短に書いたように
秘められた計画が啓示によってわたしに知らされました」
(エペソ人への手紙3章3節)


この「秘められた計画」=「奥義」については
6節に具体的に記されています
「すなわち、異邦人が福音によって
キリスト・イエスにおいて
約束されたものをわたしたちと一緒に受け継ぐ者
同じ体に属する者
同じ約束にあずかる者となるということです」


パウロは
ある日突然イエスに捕らわれて
この福音に仕える者=役者(えきしゃ)とされました(7節)
それは彼が偉いからではなく
神の恵みによるものです

それ以降パウロは
「キリストの囚人」となって
異邦人が救われて神の民となり
約束の祝福を継ぐ者とされる神のご計画を
熱心に伝えて回りました

「あなたがたはキリストにおいて
手によらない割礼
つまり肉の体を脱ぎ捨てるキリストの割礼を受け
洗礼(バプテスマ)によって
キリストと共に葬られ
また、キリストを死者の中から復活させた神の力を信じて
キリストと共に復活させられたのです」
(コロサイ人への手紙2章11‐12節)


神の民であるユダヤ人(イスラエルの民)にとって
割礼を受けていない異邦人が救われるという教えは
驚くべきものでしたが
愛の神は、万民を救うために
人間の肉体をもって十字架にかかり
その血にあずかるバプテスマ(洗礼)を受ける者は
キリストと共にこの罪の世に一度死に
キリストと共に復活させられて
この世に支配されず
キリストと共に生きるという道を与えられたのです

「それともあなたがたは知らないのですか
キリスト・イエスに結ばれるために
洗礼を受けたわたしたちが皆
またその死にあずかるために洗礼を受けたことを」
(ローマ人への手紙6章3節)


「あなたがたは死んだのであって
あなたがたの命は
キリストと共に神の内に隠されているのです」
(コロサイ人への手紙3章3節)


ところが
せっかく救われて(この世に死んで)
キリストと主に生きる者とされても
なお昔の考え方や生き方を引きずっている人もあり
パウロはそれについて何度も説明を繰り返しています

「あなたがたは、キリストと主に死んで
世を支配する諸霊とは何の関係もないのなら
なぜ、まだ世に属しているかのように生き
『手をつけるな・味わうな・触れるな』
などという戒律にしばられているのですか
これらはみな、使えば無くなってしまうもの
人の規則や教えによるものです
これらは、独りよがりの礼拝
偽りの謙遜、体の苦行を伴っていて
知恵のあることのように見えますが
実は何の価値もなく
肉の欲望を満足させるだけなのです」
(コロサイ人への手紙2章20‐23節)


わたしたちはこの世に生きている限り
法律や公的な決め事を守らなくてはなりませんが
世の中には様々な価値観や思想があり
「人の規則や教え」の中には
人を惑わし、不安を与えるものもたくさんあります
それは
この世にはサタンの存在があるためで
人は何かにつけて惑わされ
間違った情報に右往左往し
戒律によって自由を奪われ
なかなか平安な生き方をすることができません
こうして人は
知らないうちに世の中の奴隷となっているのです

そのような憐れむべき状態から
神はわたしたちを救い
サタンの策略に対抗できるように
生まれ変わらせてくださいました

「最後に言う
主により頼み
その偉大な力によって強くなりなさい
悪魔の策略に対抗して立つことができるように
神の武具を身に着けなさい」
(エペソ人への手紙6章10‐11節)


「神の武具」とは
目に見える武器ではなく「信仰」です
わたしたちは世にあって力はなくとも
キリストと共に歩むことで強くなり
様々な問題や不安に勝利することができるので
どんな所に置かれても
希望を失うことがありません

「どうか御父が
その豊かな栄光に従い
その霊により
力をもってあなたがたの内なる人を強めて
信仰によってあなたがたの心の内にキリストを住まわせ
あなたがたを愛に根ざし
愛にしっかり立つ者ととしてくださるように」
(エペソ人への手紙3章16‐17節)


そして
わたしたちは
キリストの力によって弱い自分が強められ
目の前の問題を通り過ぎることができた時
神の力と愛を悟り
その経験を積む度に
人の知識をはるかに超える神の愛を
知ることができるでしょう

「わたしたちの内に働く御力によって
わたしたちが求めたり
思ったりすることすべてを
はるかに超えてかなえることのおできになる方に
教会により、また、キリスト・イエスによって
栄光が世々限りなくありますように
アーメン」(20節)



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