今週のみことば


6月19日

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「目をさまして
感謝のうちに祈り
ひたすら祈り続けなさい」
(コロサイ人への手紙4章2節)


コロサイ人への手紙の最終章である4章は
「主人たる者よ
僕を正しく公平に扱いなさい
あなたがたにも主が天にいますことが
わかっているのだから」(1節)
とのみことばで始まります

今までも様々な立場の人について
お互いが神にある思いやりをもって接し
神を恐れ
真心をもって行動するようにと
繰り返し教えられてきました

それはどんな立場の人であっても
すべての人の上には神である主がおられ
クリスチャンはみな同様に
主なる神に従っていく者だからです

そして
どんな時にも神の存在を忘れず
目をしっかり覚まして祈っていくこと

人は問題を前にすると
そこに集中しがちですが
自分の思いで頭がいっぱいになり
支離滅裂な行動をしないように
まず祈って冷静になることが大切です

「今の時を生かして用い
そとの人に対して賢く行動しなさい
いつも、塩で味つけられた
やさしい言葉を使いなさい
そうすれば
ひとりびとりに対してどう答えるべきか
わかるであろう」(5‐6節)


世の中にはいつも問題があって
不安材料は常にあります
どんな悪い時代でも
その時に応じて賢く行動すること
そのために必要なのが
神の知恵で味付けされた言葉です
感情的にならず
賢く、優しい言葉を用いるには
神の知恵(心)が欠かせません

また
わたしたちの語る何でもない言葉が
神の知恵によって味つけられる時には
人を生かす言葉となって用いられ
それが信用につながり
このキリストの福音を伝えるにあたって
信頼関係を築く元ともなるでしょう

この福音伝道において
何か勘違いをしている人は
神を誇るのではなく
自分の熱心を誇り
自慢話をします
しかし
単に優越感に浸りたいだけの話は
そこに神の心がないため
人の心に響くものがないのです

キリストの福音を伝えるために
捕らわれの身となっているパウロには
キリストに反対する人々や
哲学的な教えに固執する人々との戦いが
常にありました

そんな迫害の中にあって
彼は最後まで
キリストの福音を曲げないように
常に祈り
知恵を与えられながら
言葉を尽くして手紙を記しています
それが彼の使命であり
わたしたちもまた
それぞれの「務め」を果すべく
神にあって生かされているのです

「アルキポに
『主にあって受けた務めをよく果たすように』
と伝えてほしい」(17節)


同じ「キリスト教」と言っても
そこに人の思いが加われば
福音は変わって伝わります
パウロが伝えているキリストの福音は
イエスを神として崇め
その言葉に従っていくもので
そこに人の思いや考えを入れてはなりません
そのため
彼は常にキリストの言葉を引用しながら
人の考えや哲学的な思想を排除しつつ
神の御心にそった教えを記しています

たくさんの情報がある今の時代は
惑わすものも多く
気をつけなくてはなりませんが
どんなに悪い時代でも
神の御心を知り
神の知恵を持って歩む人は
賢い生き方をする人として
「そとの人」つまり
キリストを知らない人や
異なった考えを持つ人の心に
感銘を与えることになるでしょう

「そこで、あなたがたの歩き方によく注意して
賢くない者のようにではなく
賢い者のように歩き
今の時を生かして用いなさい
今は悪い時代なのである
だから、愚かな者にならないで
主の御旨がなんであるかを悟りなさい」
(エペソ人への手紙5章15‐17節)


「しかし、あなたは
何事にも慎み、苦難を忍び
伝道者のわざをなし
自分の務めを全うしなさい」
(テモテへの第二の手紙4章5節)


ここはパウロがテモテに対して
伝道者としての務めを果たすよう
激励しているところですが
わたしたちも
一人一人が与えられた「務め」に対して
それが仕事であれ生活であれ
様々な苦難の中にあっても
信仰を守り
神の知恵をもって戦っていきましょう
その戦いは
わたしたちに神の働きを実感させ
感謝と共に信仰が成長し
心が正しく整えられていくことにつながるのです

「愛する者たちよ
これらすべてのことは
あなたがたの徳を高めるためなのである」
(コリント人への第二の手紙12章19節)



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