今週のみことば


11月12日

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「そこで、イエスは十二弟子を呼び寄せて
汚れた霊を追い出し、あらゆる病気、あらゆるわずらいを
いやす権威をお授けになった」
(マタイによる福音書10章1節)

キリストの福音を伝える使徒として集められた12人は
主イエスによって
悪霊を追い出し、病をいやす権威を与えられました

その際、注意されたことは
まず、イスラエル人の所に行くこと
次に、無料で癒しのわざを行うことです
「ただで受けたのだから
ただで与えるがよい」(9節)


また、宣教の旅には
何も持って行かないようにと言われます
そして
「働き人がその食物を得るのは当然である」(10節)として
宣教を支援してくれる人を選んでそこに立ち止まり
平安を祈ってあげること
もしその家が平安を受けるにふさわしい家なら
平安はその家に来るし
もしふさわしくなければ
平安は使徒たちに帰って来る・・・と

当然すべての人が信仰をもって迎えてくれるわけではなく
嫌な目にあうことも多々あるでしょう
そんな時には”足のほこりを払い落して”
家や町を出て行くようにとも告げられるのです

つまり
キリストの福音を伝えて受け入れるも受け入れないも
それは本人の問題であって
使徒たちに責任はありません
すべては神のご計画のうちになされることですから
その結果がどうであれ
一人一人が自分の使命を果すために
前を向いて進んでいくのみです

このような宣教の旅について主イエスは
「羊をおおかみの中に送るようなもの」だと言われました
「だから、へびのように賢く
はとのように素直であれ」(16節)


そして、人々に対して賢く対処していくために
聖霊が知恵を与えると約束されました
「語る者は、あなたがたではなく
あなたがたの中にあって働く父の霊である」(20節)


しかし、その旅には迫害が多く
「イエスの名」を語るために
使徒たちは人々に憎まれるようになる
それでも最後まで耐え忍ぶように
そして
迫害されたら他の町に逃げていくようにとも言われており
彼らが求められているのは「成果」ではなく
困難の中でも「伝える」ことが
重要な使命であることがわかります

9章において主イエスは
「悪霊の頭」とののしられました
今度はその弟子たちが遣わされるのですから
もっとひどい事を言われるでしょう
しかし、人を恐れてはなりません

「からだを殺しても
魂を殺すことのできない者どもを恐れるな
むしろ、からだも魂も
地獄で滅ぼす力のあるかたを恐れなさい」(28節)


わたしたちの信じる神は
わたしたちの髪の毛までも
一本残らず数えられる全能の神であり
すべての生き物は
神の支配下にあります
それに対して人間は
力がある人でもいつかは死んで行く
小さな存在にすぎません

ですから
サタンの支配するこの世の中にあって
人間はしばしば惑わされ
今も多くの詐欺が横行し
人間の弱さに乗じて様々な問題が起きています

そんな中でも
聖霊の導きにより
神の知恵をもって判断し、語るなら
必ずふさわしい言葉が与えられるでしょう
ただ、そこに自分の思い(欲)が働けば
正しい道が見えなくなるかもしれません

この信仰の世界において重要なのは
まず神の言葉を受け入れるかどうかです
「あなたがたを受け入れる者は
わたしを受け入れるのである
わたしを受け入れる者は
わたしをおつかわしになったかたを受け入れるのである
預言者の名のゆえに預言者を受け入れる者は
預言者の報いを受け
義人の名のゆえに義人を受け入れる者は
義人の報いを受けるであろう」(40‐41節)


そして
主イエスの弟子であるという名のために
彼らに対して冷たい水一杯でも飲ましてくれる人がいれば
弟子たちが受ける神からの報いに
その人も必ずあずかることができるのです(42節)

このように
誰でも、「自分を理解してくれる人」に対しては
その人を大切にしていこうと思うものでしょう
友人ならば一生の友として
その信頼関係が生涯続いて行くように
教会にあっても
教会を(牧師を)信頼してくださる方々に対して
生涯どんな時も支え導いて
その幸いを願うものなのです

「また自分の十字架をとってわたしに従ってこない者は
わたしにふさわしくない
自分の命を得ている者はそれを失い
わたしのために自分の命を失っている者は
それを得るであろう」(38‐39節)


自分で人生を変えようと思い行動しても
良い結果が出るとは限りません
自分の理想が本当の幸いであるかどうか
人には分からないのですが
神によって人生が変えられていくなら
それを受け入れて進んでいける人は幸いです

その時
自分に与えられた使命こそが「自分の十字架」であり
その十字架を背負っていくことは
自分の思い通りの人生ではないとしても
必ず神よりの幸い(命)を得る人生となるのです



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