今週のみことば


3月26日

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「わたしたちは皆
多くのあやまちを犯すものである
もし、言葉の上であやまちのない人があれば
そういう人は
全身をも制御することのできる完全な人である」
(ヤコブの手紙3章2節)

人は自分の思いや感情がそのまま口から出やすく
しばしばあやまちを犯します
「舌は小さな器官ではあるが
よく大言壮語する」(5節)

どんなに小さな火でも
大きな森を焼くほどの火事にもなるように
舌は火であり
不義の世界です
舌はわたしたちの体の器官の一つですが
全身を汚し
自分の人生も自分自身も
焼き尽くしてしまうほどの力を持ち
疲れを知らない悪、死をもたらす毒なのです(6-8節)

そして
人間はその口をもって
神を賛美し、人間を呪うこともする
同じ口から賛美と呪いが出てくるわけです
このような現象は
自然界では起こりません
いちじくの木がオリーブの実を結ぶこともなければ
塩水が甘い水を作ることもないように(9-12節)

しかし
人の心の中には相反する思いがあって
その小さな思い(神に対する不信感)は
やがて止めることができないほど大きくなって
口から呪いの言葉が出るかもしれない
物事が上手くいっている時には神を信じても
うなくいかないと信じなくなる
このような二心の者とならないで
分別のある行いをするために
わたしたちの心が常に
神に向くよう心がけることは重要です

「あなたがたのうち
知恵があり、物わかりの良い人はだれであるか
その人は
知恵にかなう柔和な行いをしていることを
良い生活によって示すがよい」(13節)


人の心はその生活に反映されます
ねたみ深く、利己的な人は
自慢したり、真理(神)に逆らうウソをつき
そこには混乱とあらゆる悪い行いがある
このような知恵は
この世から出たもの
悪魔から出たものだからです(14-16節)

これに対して
上から(神から)でた知恵は
「第一に清く、次に平和、寛容、温順であり
あわれみと良い実とに満ち
かたより見ず
いつわりがない
義の実は平和を造り出す人たちによって
平和のうちにまかれるものである」(17‐18節)


どんな時も
感情のままに言いたい放題言うのではなく
舌を制御し
分別のある生き方をするために
信仰は大きな役割を果たします
心が神に向いていると
人は謙虚になり
そうでないと
いつの間にか
他者を支配するようになるかもしれません

わたしたちは
この世の知恵ではなく
神という最高の方
すべてを支配する方の知恵を得て生きることで
この混乱した世の中に光を見いだし
希望を持って生きていくことができます

小さな信仰であっても
そこに正しい行いが生じてくれば
人生は幸いなものとなるでしょう


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