今週のみことば


4月9日

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「だから、兄弟たちよ
主の来臨の時まで耐え忍びなさい
見よ、農夫は、地の尊い実りを
前の雨と後の雨とがあるまで
耐え忍んで待っている
あなたがたも、主の来臨が近づいているから
耐え忍びなさい
心を強くしていなさい」
(ヤコブの手紙5章7-8節)

5章はまず
「富んでいる者たち」に対して
お金に心を奪われ
貧しい者をしいたげ
地上でおごり暮らし
快楽にふける日々をおくり
正しい人を罪に定めて殺した・・・と
その過ちを戒めています

ですから
兄弟たち(クリスチャン)は
同じような間違いをしないように
自分の内側からわいてくる様々な欲望と戦いながら
正しい道を見極めて
キリストのご再臨の日まで
忍耐をしていく必要があります

それはちょうど農夫が
恵みの雨を待ち
実りの時を待つようなもの
その育つ過程は人の計画通りではなく
一夜にして実が生るわけでもありません

わたしたちが神を信じて忍耐するのは
どれが祝福の道なのか
人には分からないからですが
多くの人は
自分の信じた道が祝福の道だと思い
自分のやっていることが正しいと信じたいものです

しかし
人間はしばしば「正しさ」を間違えます
忍耐の人の代表であるヨブでさえ
自分なりの信仰感と
本当の神の姿は同じではありませんでしたが
苦難の中で忍耐の末に
神がどのような方であるかを知る機会を得て
自分が今まで神を知らなかったことを悔い改めた時
彼は苦しみから解放され
最後に大きな祝福を受けるのでした

「あなたがたの中に
苦しんでいる者があるか
その人は、祈るがよい
喜んでいる者があるか
その人は、賛美するがよい
あなたがたの中に病んでいる者があるか
その人は、教会の長老たちを招き
主の御名によって
オリブ油を注いで祈ってもらうがよい
信仰による祈りは
病んでいる者を救い
そして、主はその人を
立ち上がらせてくださる
かつ、その人が罪を犯していたなら
それも許される」(13‐15節)


もし今、苦難の中にいるなら
その人はまず
その問題を神にゆだねて祈ることが大切です
正しさの基準は神にあり
人生の祝福は神から来るので
まず「自分の思い」よりも
「神の思い」にゆだねてみることで
冷静に物事を見ていくことができるからです

人の内から「思い」が出てくると
そこにサタンが働いて
非常識なことでさえ
正しいことのように思えることがありますが
信仰者は常に
自分の思い通りになることを祈る前に
「神の領域」があることを意識して
「神の御旨」がなることを祈ります
これについては
4章15節にも記されていました

また、物事が上手くいって喜んでいる人は
まずそのことを神に感謝すべきでしょう
そして、病める人は
教会でオリーブオイルを使って
「神癒祈祷」を受けることができます

「エリヤは、わたしたちと同じ人間であったが
雨が降らないように祈りをささげたところ
三年六か月の間、地上に雨が降らなかった
それから、ふたたび祈ったところ
天は雨を降らせ
地はその実をみのらせた」(17‐18節)


このエリヤの祈は
16節に「義人の祈」と表現されていますが
エリヤ自身は
わたしたちと同じ弱さを持った人間です
一見、勇ましいようで
試練の中で恐れ
希望を失いそうになったこともありました
しかし、彼は
信仰によって強められ
神の御旨を行う預言者として用いられたのです

「わたしの兄弟たちよ
あなたがたのうち
真理の道から踏み迷う者があり
だれかが彼を引きもどすなら
かように罪人を迷いの道から引きもどす人は
そのたましいを死から救い出し
かつ、多くの罪をおおうものであることを
知るべきである」(19‐20節)


どんな時も真理の道から外れることなく
信仰を保って進んで行く時には
必ず神の救いがあります
信じない人には
愚かと思えるこのキリストの福音ですが
信じる者にとっては
神の大きな力が働いて
危ういところから助けられ
弱っていた心も強められて
神と共に平安のうちに生きていくように
祝福の道を歩むことができるのです


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