今週のみことば


4月16日

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「ほむべきかな、わたしたちの主イエス・キリストの父なる神
神は、その豊かなあわれみにより
イエス・キリストを死人の中からよみがえらせ
それにより、わたしたちを新たに生まれさせて
生ける望みをいだかせ
あなたがたのために天にたくわえてある
朽ちず汚れず、しぼむことのない資産を
受け継ぐ者として下さったのである」
(ペテロの第一の手紙1章3‐4節)

この書簡は
ローマ皇帝ネロの迫害から逃れるために
各地に離散している信徒に対して
ペテロが送った励ましの手紙です

今どんな迫害にあっていようとも
神のご計画に基づいた
「洗礼と聖霊による救い」を受けるよう選ばれた人々には
生き生きとした希望が与えられ
キリストのご再臨の時まで
神の力と信仰によってその心は守られていきます

「そのことを思って、今しばらくのあいだは
さまざまな試練で悩まねばならないかも知れないが
あなたがたは大いに喜んでいる
こうして、あなたがたの信仰はためされて
火で精錬されても朽ちる外はない金よりも
はるかに尊いことが明らかにされ
イエス・キリストの現れる時
さんびと栄光とほまれとに変わるであろう」(6‐7節)


そのため
さまざまな試練はあっても
クリスチャンには喜びがあります
このような試練を通して
その信仰は本物として証明され
金よりも尊いものとして
ご再臨の日には称賛されるからです

「あなたがたは
イエス・キリストを見たことはないが
彼を愛している
現在、見てはいないけれども、信じて
言葉につくせない
輝きにみちた喜びにあふれている
それは、信仰の結果なる
たましいの救いを得ているからである」(8‐9節)


当時の人々も
現代に生きるわたしたちも
主イエスの姿を見たことはなくても
それでも彼を愛し、信じていけるのは
洗礼と聖霊とによる「たましいの救い」を受けているからです

かつて昔の預言者たちも
この「救い」について熱心に調べていましたが
彼らはそれが与えられるのは自分たちの時代ではなく
後に救われる人々を導くために
奉仕をしているのだと示されました
そして、それらの事は
聖霊に導かれて福音を伝えた使徒たちが
今こうして告げ知らせています

預言者たちが見ることができなかったこの「救い」を
わたしたちは現実に受けることができるわけですが
その救いを受けた人々がどうなっていくのか
それは御使いたちも見てみたいと思うほど
素晴らしい神のご計画なのです

「それだから、心の腰に帯をしめ
身を慎み
イエス・キリストの現れる時に与えられる恵みを
いささかも疑わずに待ち望んでいなさい
従順な子どもとして
無知であった時代の欲情に従わず
むしろ、あなたがたを召してくださった聖なるかたに習って
あなたがた自身も
あらゆる行いにおいて聖なる者となりなさい」(13‐15節)

この「救い」を受けるにあたって
わたしたちに必要なのは
金や銀のような朽ちるものではなく
「キリストの尊い血」です
キリストは天地創造の前から存在し
救いのために必要な肉体を持つために
生まれてきてくださいました(20節)
そして
この尊い血による救いを受けることで
わたしたちは神を信じる者となったのです

「したがって、あなたがたの信仰と望みは
神にかかっているのである」(21節)


ペテロの手紙が書かれた当時のように
常に命を脅かされるほどの迫害にあうことは
現在のわたしたちにはないかもしれませんが
”人生は自分の思うようには進まない”
という点においては
昔も今も、人の悩みは尽きません

そんな面白くない人生でも
キリストの福音に出会い
「洗礼と聖霊による救い」にあずかって
「神の民」としての人生を送る時
助けを求める声に神は答えてくださり
実際に不思議な助けがそこにはあります

「まして神は
日夜叫び求める選民のために
正しいさばきをしてくださらずに
長い間そのままにしておられることがあろうか」
(ルカによる福音書18章7節)


このように
大小さまざまな「日々の助け」を体験する時
わたしたちはこの目で神を見ることはなくても
まるで見ているかのように
神を感じることができるため
試練の時にも絶望せず
希望を見いだしていくことができます
そして、それは
「洗礼と聖霊による救い」によって
各々のたましいが救われているからです

もし人の知恵で神を知ろうとしても
この「救い」の体験なくして
本当の神のことは分かりません
神がどういう方なのかは
神の力と知恵とによらなければ
到底理解できないからです

「何事も思いわずらってはならない
ただ、事ごとに
感謝をもって祈りと願いとをささげ
あなたがたの求めるところを
神に申し上げるがよい
そうすれば
人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が
あなたがたの心と思いとを
キリスト・イエスにあって守るであろう」
(ピリピ人への手紙4章6‐7節)


わたしたちはこの世に生きる限り
色々な試練はありますが
そのたびに
キリストの血による洗いによって
新たに生まれた者であることを思い出し
永遠に変わることのない神の言葉に心を強められて
常に希望をもって進んでいきましょう

「『人はみな草のごとく
その栄華はみな草の花に似ている
草は枯れ、花は散る
しかし、主の言葉は、とこしえに残る』
これが、あなたがたに宣べ伝えられた御言葉である」
(ペテロの第一の手紙1章24‐25節)




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