今週のみことば


5月14日

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「あなたがたにゆだねられている
神の羊の群れを牧しなさい
しいられてするのではなく
神に従って自ら進んでなし
恥ずべき利得のためではなく
本心から、それをしなさい
また、ゆだねられた者たちの上に
権力をふるうことをしないで
むしろ、群れの模範となるべきである
そうすれば、大牧者が現れる時には
しぼむことのない栄光の冠を受けるであろう」
(ペテロの第一の手紙5章2-4節)

ここの章は、まず長老たち
つまり、教会における指導的立場の人に向けて
どのように行動すべきかを具体的に記しています

人の上に立つ立場になると
その立場を利用して私腹を肥やそうとしたり
あるいは権威を振り回したりするのは
世の中ではしばしば見られることですが
キリストにある者は
そのような欲に惑わされず
教会の中にあっても
その群れの模範として歩むように
心しておかなくてはなりません

そうすることが指導者の使命であり
大牧者であるキリストのご再臨の時には
「しぼむことのない栄光の冠」
すなわち、約束された天国を受け継ぐ「嗣業」を
与えられることとなるのです

また
これについては指導者のみならず
すべてのクリスチャンに対して約束されているものですから
その時が来るまで
皆お互いに「謙そん」を身につけ
神の前に自分を低くして歩むことを勧めています

「だから、あなたがたは
神の力強い御手の下に
自らを低くしなさい
時が来れば神は
あなたがたを高くして下さるであろう」(6節)


さらに
この世に生きる限り
わたしたちには様々な問題があり
先の見えない不安で心がゆれる時も
「神はあなたがたをかえりみて下さるのであるから
自分の思いわずらいを
いっさい神にゆだねるがよい」(7節)

神に希望を置き
常にかえりみてくださることを信じ
しっかり信仰に立って歩むことが大切です

しかし
もし自分の力を過信し
あるいは不安から不信仰に陥るなら
たちまちサタンの餌食になってしまうかもしれません

「身を慎み、目をさましていなさい
あなたがたの敵である悪魔が
ほえたけるししのように
食いつくすべきものを求めて歩き回っている」(8節)


わたしたちの信仰生活における戦いは
自分の心の内にわき起こる「思い」との戦いです
その心が神への信仰から離れないなら
サタンは手出しができないのです

この天地創造の唯一の神は
「あらゆる恵みの源」であり
その神の救いにあずかったクリスチャンは
この世に生きる間は様々な試練はありますが
そのたびに神の力によって強められ
力づけられ
やがて揺らぐことのない者として下さいます(10節)

「だれも、ふたりの主人に兼ね仕えることはできない
一方を憎んで他方を愛し
あるいは、一方に親しんで
他方をうとんじるからである
あなたがたは、神と富に兼ね仕えることはできない」
(マタイによる福音書6章24節)


神を頼りとする人と
お金を頼りにする人は
相反する関係にあります
お金は生きていく上において
必要なものではありますが
すべての事の助けとなるわけではない
一方
わたしたちに必要なものを
すべてご存じの神は
どのような助けでも与えてくださる方です

このことを信じて
神に希望を置き
神にゆだねた人生を
送ることのできる人は幸いです



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