今週のみことば


7月2日

(スマートフォン用ページはこちら


「愛する者たちよ
すべての霊を信じることはしないで
それらの霊が神から出たものであるかどうか
ためしなさい
多くのにせ預言者が
世に出てきているからである
あなたがたは、こうして神の霊を知るのである
すなわち、イエス・キリストが
肉体をとってこられたことを告白する霊は
すべて神から出ているものであり
イエスを告白しない霊は
すべて神から出ているものではない
これは反キリストの霊である
あなたがたは、それが来ると
かねて聞いていたが
今やすでに世に来ている」
(ヨハネの第一の手紙4章1‐3節)

「霊の話」というのは得体が知れないので
人はそれを怖いと思い
何が真かウソか区別がつきにくいものです
たとい「キリスト教」を名乗り
聖書を使っていても
そこには「にせ預言者」や「反キリスト」がいて
人々を惑わしていることを
わたしたちはよく知っておかなくてはなりません

その霊が
神から出た「本物」かどうか見分けるには
”イエス・キリストが
肉体をとってこられたことを告白する霊”

であるかどうかが重要です

つまり
天地創造主である唯一の神が
人間の肉体をもってこの世に来られたこと
それを否定する霊はみな「反キリスト」であり
神に属していません

にせ預言者は世に属し
世の事を話し
世は彼らに耳を傾けますが
クリスチャンは神に属する者であり
神を知る人はこちらに耳を傾けます
「これによって、わたしたちは
真理の霊と迷いの霊との区別を知るのである」(6節)


では
「真の神」とはどういう方なのでしょうか
その本質については「愛」であると
7節以降は記しています

「愛する者たちよ
わたしたちは互いに愛し合おうではないか
愛は、神から出たものなのである
すべて愛する者は
神から生まれた者であって
神を知っている
愛さない者は、神を知らない
神は愛である
神はそのひとり子を世につかわし
彼によってわたしたちを
生きるようにして下さった
それによって
わたしたちに対する神の愛が
明らかにされたのである」(7‐9節)


神ご自身が「ひとり子イエス」として肉体を持ち
この世に来られたのは
人間に救いを与えて
生きるようにしてくださるためでした

ヨハネによる福音書3章5節において主イエスは
「だれでも水と霊とから生まれなければ
神の国にはいることはできない」
として
「水と霊」すなわち
「洗礼」と「聖霊」による救いを教え
13章においては
主イエスが弟子たちの足を洗うことで
「洗足式」を行うべきことを教えています
「もしわたしがあなたの足を洗わないなら
あなたはわたしと何のかかわりもなくなる」

この救いの道は
神の「無償の愛」によって開かれたものです
人間が神を愛したわけでもないのに
神が人間を愛してくださって
神ご自身が人間の罪のために
あがないの供え物として
神の独り子の姿で世に来られた
ここに本当の愛があるのです(10節)

日本には元々「愛」という言葉がなく
このキリスト教における「愛」の概念は
なじみのないものでした
一方、古代ギリシャにおいては
愛は以下の4つに分類されています


 ・エロス(eros)・・・男女間の愛
 ・フィリア(philia)・・・友人間の友愛
 ・ストルゲー(storge)・・・親子兄弟の家族愛
 ・アガペー(agape)・・・神の限りない無償の愛

神による損得勘定のない本当の愛
それが「アガペー」です
そして、この愛によって救われたクリスチャンは
その愛に習い
互いに愛し合うことを求められており
そうすることで
「神はわたしたちのうちにいまし
神の愛が
わたしたちのうちに全うされるのである」(12節)


しかし
この世はサタンが支配しているので
世の中にはもめ事が絶えません
今も世界中で戦争はなくならず
人の心は殺伐として
いつ陥れられるかもわからない・・・
そんな悪い状況の中でも
クリスチャンは「世に勝つ」ことができます
神の霊(聖霊)はサタンよりも強いので
聖霊の力によって
神の側にいる(愛のうちにいる)ことができるため
冷静に世の中を見据えて
惑わされず生きていくことができるからです

このように
人を愛してくださった神の愛を知っている者は
神を大切に思う心を保ち
損得勘定ではない愛をもって神に仕えます

「わたしたちが愛し合うのは
神がまずわたしたちを愛してくださったからである
『神を愛している』と言いながら兄弟を憎む者は
偽り者である
現に見ている兄弟を愛さない者は
目に見えない神を愛することはできない」(20節)


信仰していると言いながら
その心に「世にあるものへの執着」があるなら
神の愛はまっとうされません

日々の行いや歩みの中に
神の愛が現れるために
ルカによる福音書10章25節以降に記された
「善きサマリヤ人」についての記述を参照し
『自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ』
とのみことばを心に留めておきましょう



<目次