今週のみことば


7月30日

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「愛する者たちよ
わたしたちが共にあずかっている救いについて
あなたがたに書きおくりたいと心から願っていたので
聖徒たちによって、ひとたび伝えられた信仰のために
戦うことを勧めるように
手紙をおくる必要を感じるに至った
そのわけは
不信仰な人々がしのび込んできて
わたしたちの神の恵みを放縦な生活に変え
唯一の君であり
わたしたちの主であるイエス・キリストを
否定しているからである」
(ユダの手紙3‐4節)

この手紙は
ヤコブの兄弟であるユダによって書かれています
今までの書簡においても繰り返し記されていたように
当時キリストを否定する「偽教師」が出現して
人々を惑わしていたので
ユダもまた
この点について注意を促すために
手紙を記したのでした

手紙の中では
昔の不信仰な人々の悪い行いとその報いについて
いくつも具体例が挙げられています

出エジプトにおけるイスラエル人の不信心は
滅びを招き
堕落した天使たちは暗闇に閉じ込められ
みだりな行いにふけるソドムとゴモラは
火の刑罰を受けた
そして今
キリストを否定する人々もまた同様に
身を汚し、権威を認めようとせず
栄光ある者たちをあざけるのです

それでも
かつて大天使ミカエルが悪魔と言い争った時
あえてののしって相手を裁こうとはせず
『主がお前をこらしめてくださるように』
とだけ言ったことを記した上で
ユダは不信仰な人々のことを
”自らの滅亡を招いている不幸な人”として扱い
その影響を受けないようにと
信心深い人々に注意を促しています

「彼らはわざわいである
彼らはカインの道を行き
利のためにバラムの惑わしに迷い入り
コラのような反逆をして滅んでしまうのである」(11節)


弟アベルを殺したカインの罪については創世記4章
自分の利益のためにイスラエルを呪おうとしたバラムは
民数記22章に
出エジプトにおいて罪をおかしたコラについては
民数記16章にそれぞれ記されています

「彼らは不平をならべ
不満を鳴らす者であり
自分の欲のままに生活し
その口は大言を吐き
利のために人にへつらう者である」(16節)


このように
キリストを否定する者は
真理(神)を知ることができないので
昔の不信仰な人々と同じ道を歩み
やがて滅びていくのです

「しかし、愛する者たちよ
あなたがたは
最も神聖な信仰の上に自らを築き上げ
聖霊によって祈り
神の愛の中に自らを保ち
永遠のいのちを目あてとして
わたしたちの主イエス・キリストの
あわれみを待ち望みなさい」(20‐21節)


キリストを信じるクリスチャンは
神がどのような方であるかを知っています
この信仰の道から外れない限り
どのような時代にあっても
わたしたちはサタンの惑わしに陥ることなく
真理に従う正しい道を
希望を持って進んでいけるのです

「主ご自身、試練を受けて苦しまれたからこそ
試練の中にある者たちを
助けることができるのである」
(ヘブル人への手紙2章18節)

「この大祭司は
わたしたちの弱さを
思いやることのできないようなかたではない
罪は犯されなかったが
すべてのことについて
わたしたちと同じように
試練に会われたのである
だから、わたしたちは
あわれみを受け
また、恵みにあずかって
時機を得た助けを受けるために
はばかることなく
恵みの御座に近づこうではないか」
(4章15‐16節)



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