今週のみことば


12月8日

「しかし、わたしにとって益であったこれらのものを
キリストのゆえに損と思うようになった
わたしは、更に進んで
わたしの主キリスト・イエスを知る知識の絶大な価値のゆえに
いっさいのものを損と思っている
キリストのゆえにわたしはすべてを失ったが
それらのものを、ふん土のように思っている」
(ピリピ人への手紙3章7-8節)

イエスにその心を捕らえられる前のパウロは
自分が由緒正しい家の出身であり
誰よりも律法を順守してきたと豪語するなど
神を誇りとするのではなく
肉を頼み、誇りとする人でした

ところが
彼はイエスに出会うことで
その存在があまりにも素晴らしいことを知り
今まで自分が素晴らしいと思ってきたものが
何とつまらないものかと思うようになったのです
それまで持っていた価値観ががらりと変わった瞬間でした

かつて世にあっては
家柄、地位、名誉等、肉に属するものを求めていた彼も
イエスに頼ることがどんなにか幸いかを知り
空しい誇りを追い求めるのをやめました
そのようなものを追いかけなくても
彼はイエスに寄り頼むことで
どんな境遇にあっても平安に生きる秘訣を得たのです

「わたしは乏しいからこう言うのではない
わたしはどんな境遇にあっても
足ることを学んだ
わたしは貧に処する道を知っており
富におる道も知っている
わたしは、飽くことにも飢えることにも
富むことにも乏しいことにも
ありとあらゆる境遇に処する秘訣を心得ている
わたしを強くしてくださるかたによって
何事でもすることができる」
(ピリピ人への手紙4章11-13節)


多くの人々は
富や名誉を得ることが幸せの秘訣だと信じています
ところが
現実にはそのようなものを手に入れたとしても
いつかはそれが自らにとって重荷となることには気づいていません

欲には限りがなく
いくら満たされても満足できず
地位は常に脅かされ
失う怖れに日々不安は絶えない
幸いを求めてあくせくしながらも
実際には平安から程遠い状況では寂しいことです

「わたしがそう言うのは
キリストの十字架に敵対して歩いている者が多いからである
わたしは彼らのことをしばしばあなたがたに話したが
今また涙を流して語る
彼らの最後は滅びである
彼らの神はその腹
彼らの栄光はその恥
彼らの思いは地上のことである」
(ピリピ人への手紙3章18-19節)


イエスの十字架による救いは
すべての人が救われて
それまでの肉を頼みとする価値観から
神に寄り頼む価値観へと
その心が変えられていくために与えられました

ところが”彼らの神はその腹”
つまり
自分の思いを神の御旨と解釈して
自分の欲が満たされる方向へと更に走っていくような
間違った信仰の形も多く存在しています

神の福音は決して利益の道ではありません
自ら利益を求めていく時
いつしかそれはエスカレートし
どんな悪いことでもしようとしてしまうのが
人間の弱いところです

生活していくためには
お金も住まいも衣服も必要なのは当然のことですし
そのために
必要なものはすべて与えてくださるとの神の約束があります
しかし
分不相応なものを求め
それがただ自らを誇るためのものならば
その心は変えられていかなくてはなりません

「それは、あなたがたが責められるところのない純真な者となり
曲がった邪悪な時代のただ中にあって
傷のない神の子となるためである
あなたがたはいのちの言葉を堅く持って
彼らの間で星のようにこの世に輝いている」
(ピリピ人への手紙2章15節)


この世の中はますます欲深い方向へと進みつつあります
間違った価値観に同調することなく
真の神を信じ、みことばを頼りとして
正しい道を確実に歩んでいきましょう




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