今週のみことば


1月21日

「それで、彼らが集まった時、ピラトは言った
『おまえたちは誰を許してほしいのか
バラバか、それとも、キリストといわれるイエスか』
彼らがイエスを引き渡したのは
ねたみのためであることが
ピラトにはよくわかっていたからである」
(マタイによる福音書27章17‐18節)

イエスという方には罪はない
ピラトはそれをわかっていましたが
暴動が起こるのを恐れて
『イエスを十字架につけよ』との
群衆の声を聞き入れました

イエスの十字架は神のご計画であり
それは何があっても成就されることですが
ここでのピラトの言動は
せっぱ詰まると真を捨てて自分を守ろうとする
人間の弱さを表わしています

人間は誰でも弱い
だから神さまが必要なので
しかし
多くの人は神を頼ろうとはせず
目に見えるものにすがろうとし
自分で立てた人生設計がある程度上手くいくと
そこには慢心が起こって
自らの歩みをゆがめてしまいがちです

ルカによる福音書12章には
あるお金持ちの話が記されています
大豊作に恵まれ
長年のたくわえが出来たと喜び
自分の心に向かって彼は語りかけます
『さあ、安心せよ
食え、飲め、楽しめ』
すると神が彼に言われました
『愚かな者よ
あなたの魂は今夜のうちにも取り去られるであろう
そしたら、あなたが用意したものは
誰のものになるのか』

人は一生懸命考えて計画を立てますが
人生ほど自分の思い通りに行かないものはありません
だからこそ
神を指針として堅く心の中に持ち
お金やものによる平安ではなく
神による平安を得て
地道に歩んでいかなくてはならないのです

地道な歩みというのは
地味で一見つまらないようにも見えるものです
一方
危ういところをすれすれで綱渡りするようなことをすれば
それに拍手を受ける場合もあるし
お金もたくさん手に入るかもしれません
でも
落ちたらそれで終わりです

「神の御旨を行って約束のものを受けるため
あなたがたに必要なのは忍耐である」
(ヘブル人への手紙10章36節)

人はなかなか潔くなれないものですが
神の御旨であるみことばに潔くしたがっていきたいものです

それでも
信仰していても
自分の予想と反することはたくさん起こってくるでしょう
その時には
神がさなることはすべて受け入れようという気持ちを持って
常にフレキシブルであると幸いです
”絶対これしかない”と自分で道を決めてしまうと
神の働きを見ることが出来ません
予定とは違っても
そこからどのような道が開かれていくのか
祈って待つ忍耐が必要なのです

真実の言葉は
信じようとしない人には理解できないでしょう
わたしたちは信じる者として
潔く歩んでいきたい
世の中はさまざまな事がらによって揺れていますが
神を信じるものは常に平安です




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