今週のみことば
2月17日
「わたしはあなたと共にいて
あなたがどこへ行くにもあなたを守り
あなたをこの地に連れ帰るであろう
わたしは決してあなたを捨てず
あなたに語った事を行うであろう」
(創世記28章15節)
本来長子エサウが受けるべきであった父からの祝福を
父をだまして自分が奪ったヤコブは
エサウから恨まれ、殺されそうになったので
家から出て伯父のところへ向けて出発しました
そして
野宿するヤコブに神の言葉がのぞみます
それは
ヤコブが今後多くの祝福を受けること
そのために神が常に彼を守るとの約束でした
一体これから自分がどうなっていくのか
先のことは何も見えない状況で出発したヤコブですが
神の祝福の約束をただ信じて進みます
こうして神の祝福を得たヤコブは
伯父ラバンの下でその産業も祝され
二人の妻と子どもを与えられ
やがて神の命令により
家族と共に故郷へと帰っていきます
その時には
かつて彼を殺そうとした兄のエサウが迎えに出ていましたが
もはや彼らの間に恨みはありませんでした
聖書の話は
今の時代には関係ない遠い物語のように思えるかもしれません
その時代にあっても
神の祝福の保障はただ神の言葉のみでしたが
それに従って進む信仰と勇気は
今日のわたしたちの生活にもそのまま活かされるものです
都合のいい夢物語を自分の生活にあてはめて慰めを得ようとするのではなく
辛さの中でどう立ち上がっていくのかを学ぶ
それこそ神のみことばが人の中で生きるということ
学ぶべきは聖書の知識ではなく生きる知恵なのです
これがもし知識から勉強へと走ると
それを仕入れることだけで満足してしまい
肝心な生きる知恵を得ることができません
聖書を学術的に研究することの無意味さは
すでに聖書が教えています
信仰生活の中で怖いのは
あたかも自分が恵まれているように自分で装って
本心ではないきれい事を口にし
それが信仰だと思い込んでしまうことです
わたしたちにとって一番大きな災いとは
自分の中に起る失望感
つまり、理想ばかりが先立って
気がつけばいつもそこからかけ離れた自分に失望するばかりの日々・・
自分で勝手に自分に期待し
勝手に失望し
そこから今度は卑屈になって
自分の内側から崩壊していくのでは大変なことです
心の内側に起る問題に対しては
神の知恵なくして立ち向かうことはできません
人間的に考えればダメであっても
神にあればなんとかなる
これは傲慢になるという意味ではなく
神によって根本的な価値観を変えられることが大切なのです
神に対する自分の心を偽らないように素直になって
肩の力を抜いて楽に信仰生活を過ごしていきましょう
人の心をうかがっているような生活では辛いです
信仰生活とは本来地味な生き方であり
こつこつとただ神に従って生き
それだけで終っていくようにも見えるものです
それでも一生が終わる時
感謝の心をもって終えることができればそれが人生の勝利です
「見よ、わたしはシオンに
選ばれた尊い石、隅のかしら石を置く
それにより頼む者は
決して、失望に終ることがない」
(ペテロの第一の手紙2章6節)
愛の神は救った者を見捨てることはありません
信じない人から見ればただのつまらない石によりすがり
希望をおいて進んでいきましょう
<目次