今週のみことば
3月11日
「主人は彼に言った
『良い忠実なしもべよ、よくやった
あなたはわずかなものに忠実であったから
多くのものを管理させよう
主人と一緒に喜んでくれ』」
（マタイによる福音書25章21節）
ある主人が旅に出る時
しもべたちを呼んで自分の財産を預けました
預けた額は、それぞれの能力に応じて
5タラント、2タラント、1タラントと異なっていました
しばらくして主人が帰ってくると
5タラントと2タラントを預かったしもべたちは
それぞれそのお金を生かして同額をもうけましたが
1タラントあずかったしもべは
何もせずにお金を地面に埋めて隠していました
忠実な働きを成したふたりのしもべは
主人から良いしもべと誉められましたが
何もしなかったしもべは
悪い怠惰なしもべとして持ち物を取り上げられ
追い出されてしまいました
この例え話は
ひとりひとりに神より与えられる能力は異なっているが
自分にあたえられたものに忠実な働きをなすなら
その人は大いに恵まれ
不忠実な者は恵みから遠ざけられることを教えています
主人がお金を預ける時点で
まず、しもべ達の能力の差が示されました
もし人と比べて自分のものが少ないなら
それは現実として受け止めなくてはなりません
ところが
人は自分の少ない経験の中で物事を考えがちなので
こういう立場になった時には
”1タラント程度では何もできない”
”どうせ自分は1タラントしか預けてもらえない”
というように
ネガティブで卑屈な気持ちになってしまうものです
たとえ自分に与えられたタラントが少なくても
主人はその人がどのような働きをするかを見ています
たくさんもうけることが必要なのではなく
いかに主人のために働こうとするかが問題なのです
1タラントのしもべは
このわずかなお金を使って仕事に失敗したら
きっと主人にひどく叱られるだろうと恐れていました
ならば何もしない方がマシかと・・・
しかし
それではお金を預けた意味がありません
このように
人はみな
神さまからそれぞれにふさわしいタラントを与えられています
その額はそれぞれ異なるでしょうが
自分に与えられた使命に忠実であるなら
神さまは等しく祝してくださいます
自分で勝手に考えていることは
神さまから見れば人の都合に過ぎず
神のご計画とは異なります
自分にはとりえがないから・・と、努力しないのは
単なる言い訳であり
失敗を恐れて何もしないのは
神さまを信じていないからでもあるでしょう
「どうか父が、その栄光の富にしたがい
御霊により
力をもってあなたがたの内なる人を強くして下さるように」
（エペソ人への手紙3章16節）
自分に与えられたタラントの多少に関わらず
わたしたちは聖霊の働きによって内側を鍛えられ
忠実な働きをなす者として
日々成長していかなくてはなりません
そして
キリストご自身が心のうちに住んでくださることで
信仰による愛を基とした生活を送り
最終的には
「また人知をはるかに越えたキリストの愛を知って
神に満ちているもののすべてをもって
あなたがたが満たされるように、と祈る」（19節）
とあるように
神に似る者として
神に満ちているすべてのものが与えられるよう
信仰生活をまっとうしていくべきなのです
「小事に忠実な人は大事にも忠実である
そして
小事に不忠実である人は大事にも不忠実である」
（ルカによる福音書16章10節）
社会を構成する一個人の小さな働きは
どれも大切な要素です
そんな中で
自分のことしか考えない人は信用されず
神さまからも喜ばれません
人はひとりで生きていくことは出来ないのですから
社会の中にあって協調して
自分にゆだねられたものを生かし
忠実に務めを果たしていきましょう
その心は常に神から見られています
どうせ自分の人生はダメだ・・・と、ヤケになったり
自分はもっと重きに用いられるはずだと傲慢になることなく
もう終わりかと思えるような人生劇場であっても
舞台にはカーテンコールもあることを心して
希望を持ち
気持ちを引き締めていきたいものです
「あなたがたはわたしを誰にたぐい
誰と等しくし、誰に比べ
かつなぞらえようとするのか
彼らは袋から黄金を注ぎ出し
はかりをもって白金をはかり
金細工人を雇って、これを神に造らせ
これにひれ伏して拝む
彼らはこれをもたげて肩に載せ
持って行って、その所に置き、そこに立たせる
これはその所から動くことができない
人がこれに呼ばわっても答えることができない
また彼をその悩みから救うことができない」
（イザヤ書46章5-7節）
人はしばしば目に見える偶像を造り出し
それに希望をおいて拝み
助けを求めます
しかし
偶像は自分で動くこともできなければ
人を助けることもできません
この天地を創造された神は
そのような人の造った神ではなく
誰に比べることもできない方です
そんな神さまに
わたしたちは常に守られて生きている
どうぞその希望を捨てることがありませんように
自分に与えられたタラントに感謝して
忠実な歩みをなしていきましょう
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