今週のみことば


3月17日

「ヨシュアがエリコの近くにいたとき、目を上げてみると
ひとりの人が抜き身のつるぎを手に持ち
こちらに向かって立っていたので
ヨシュアはその人のところへ行って言った
『あなたはわれわれを助けるのですか
それともわれわれの敵を助けるのですか』
彼は言った
『いや、わたしは主の軍勢の将として今きたのだ』
ヨシュアは地にひれ伏し拝していった
『わが主は何をしもべに告げようとされるのですか』
すると主の軍勢の将はヨシュアに言った
『あなたの足のくつを脱ぎなさい
あなたが立っている所は聖なる所である』
ヨシュアはそのようにした」
(ヨシュア記5章13‐15節)


エリコの町の石垣を前にしたヨシュアの元に
”神の軍勢の将”が現れました
難攻不落といわれたこの石垣は人の力では到底崩せそうもありませんが
ここに神の力が示されようとしているのでした

『いや、わたしは主の軍勢の将として今きたのだ』
神のなされる業にはすべて時があります
そして、今こそエリコの城壁が崩れる時
それを実現させるために必要なことは
神から告げられることをすべて守ることでした

『あなたの足のくつを脱ぎなさい』
それは今までヨシュアが持ってきた常識を
捨てることを意味していたのかもしれません
その後神から告げられる内容は
戦いの常識からはかけ離れたものでしたから

その戦い方はこうです
まず武装した者が先頭を進み
7人の祭司がラッパを吹き鳴らしながら続き
その後を神の箱、そしてしんがりが最後に進む
こうして一日に一回町の周囲を黙って回るのみで
7日目には7回まわって
最後に大声で神に呼ばわるというもの

イスラエルは命じられたとおりに毎日行進し
最後に大声で神に呼ばわった時
エリコの石垣は崩れ落ちました

圧倒的な神の力を信じ
毎日エリコの町のまわりをまわることで
一体何が起るのか知らされないまま
彼らはただひたすら神の言葉に従って進みました

わたしたちの生活においても
さまざまな場面で立ちはだかる試練の壁がありますが
自分の力でどうしようもないことも
神の知恵を与えられ
祈って冷静に乗り越えていくことが大切です
この世の試練はみな神の許しのうちになされていることですから
それによって人は成長する機会を与えられているのです

「あなたがたがわたしを選んだのではない
わたしがあなたを選んだのである
そして、あなたがたを立てた
それは、あなたがたが行って実を結び
その実がいつまでも残るためであり
また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものはなんでも
父が与えて下さるためである」
(ヨハネによる福音書15章16節)


わたしたちは自分で神さまを選んだようであって
実は神さまから選ばれて今日信仰生活を送っています
なぜわたしたちが選ばれ、立てられたかといえば
わたしたちのなすことが祝され、実を結び
神がわたしたちの上に生きて働く証として
その実が残っていくためです

欲に目がくらんだ状態から目を覚まし
例えこの肉体は弱くても
気持ちが健康で生きていきたいものです
毎日エリコの周りを黙々と歩むことは
ちょうど黙々と教会へ通うようなものかもしれません
それで特に日々の生活に変化があるわけではないにしろ
自分の内側が神によって変えられていけば
さまざまな問題にも勝利できるようになるでしょう

人生に神の助けがあるかどうか
その神の助けの手をつかもうとするかどうか
これはとても重要なことです
すべてのことは神の手の内にあることを思い
そのなして下さる業に感謝していきましょう

何の心配もない悠悠自適の生活は憧れではありますが
そういう状況になると
人はかえって感謝を忘れてしまうもの
今こうして支えられている生活に感謝しつつ
日々前進していきたいものです




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