今週のみことば


4月14日

「神がハガルの目を開かれたので
彼女は水の井戸のあるのを見た
彼女は行って皮袋に水を満たし、わらべに飲ませた」
(創世記21章19節)


アブラハムとその妻サラとの間に子どもを与えるとの神さまの約束が
なかなか現実とならなかったことから
サラは自分の仕え女ハガルを夫に与え
やがてハガルは男の子を産みました
するとハガルは女主人を見下ろすようになり
その後、神の約束どおり
アブラハムとサラとの間にイサクが生まれたことから
ハガルとその子イシマエルは追い出されることになりました

家を出る時に与えられたパンと水はやがて底を尽き
ハガルはすっかり絶望していたところへ
イシマエルの泣き声を聞いた神の言葉が下ります
その言葉に従ってわが子を抱いたハガルの目は開かれ
目の前に井戸があるのが見えました
こうしてハガルとイシマエルは
絶望の淵から生きる道を与えられたのでした

人の用意したパンや水はいつか尽きていくものです
しかし
神の声に聞き従ったハガルには
水の尽きない井戸が与えられました
それはただ絶望している時には見えなかったものでした

幼いイシマエルの泣き声を聞く神は
わたしたちの切なる祈りの声をも同様に聞いてくださいます
人生は決して楽しいことばかりではなく
思いがけない運命の中に放り出されたハガルのように
自分の計画とは違った道を歩まざるを得なくなることもあるでしょう
それでもそこで神を呼び求め
それによってなされる業に感謝して進むことは
信仰者にとって非常に重要なことです

「涙をもって種まく者は
喜びの声をもって刈り取る
種を携え、涙を流して出て行く者は
束を携え、喜びの声をあげて帰ってくるであろう」
(詩篇126篇5‐6節)

人生に何が起きたとしても
心が腐ったら本当にダメになってしまいます
こうなってしまうと
たとえどんなに感謝なことがあっても
それを感謝だとも思えなくなるからです
このように
物事を冷静に正しく見ることができなくなると
その人生は寂しく不幸なものになってしまうのです

人間の意思というものはかなり強固で
自分でそれを変えることはなかなかできるものではありません
だからこそ
その心はサタンに翻弄されることもあり
正しく導かれなければ
どんどん間違った方向に陥っていくことも多々あるのです

まさに人の心は諸刃の剣
同じ心で神をあがめながらも
一方で自分の頑固な思想を絶対に離そうとしない場合もあるでしょう
口では神さま神さまと言いつつ
実はその生活が全く穏やかでないのは
何か心の中に違う思想を持っているからです

「それはわたしの民が
二つの悪しき事を行ったからである
すなわち生ける水の源であるわたしを捨てて
自分で水ためを掘った
それは、こわれた水ためで
水を入れておくことのできないものだ」
(エレミヤ記2章13節)


”生ける水の源”=神ご自身を捨てて
”こわれた水ため”=自分の思想でもって歩む時
やがて水は尽き果て
人は生きていくことができなくなるのです

神を信じるよりもお金を信じ
地位や名誉を求めていく道は
自らが”こわれた水ため”を掘っているのと同じこと
そこからは一時的に何かが得られても
真の幸いにつながるわけではありません

「天の神に感謝せよ
そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」
(詩篇136篇26節)

「主はわたしのために、みこころをなしとげられる
主よ、あなたのいつくしみは
とこしえに絶えることはありません
あなたのみ手のわざを捨てないでください」
(詩篇138篇8節)


その心に生ける水の源を保ち
ただただ神に感謝して歩んでいきましょう
永遠に絶えることのない恵みと
慈しみを与えられる人生の幸いを思い
新しい一週間を希望をもって歩みだすことができますように



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