今週のみことば


4月21日

「彼らは互いに言った
『わたしたちはひとりのかしらを立ててエジプトに帰ろう』」
(民数記14章4節)


神の約束の地カナンを目指してエジプトを出たイスラエルの民は
カナンを目前にしながら
その地に入ることを拒みました
そこには巨人の子孫が住んでいたため
偵察に行った人々は恐れをなして
その地のことを民に悪く言いふらしたからです

『ああ、わたしたちはエジプトの国で死んでいたらよかったのに
この荒野で死んでいたらよかったのに
なにゆえ、主はわたしたちをこの地に連れてきて
つるぎに倒れさせ
またわたしたちの妻子をえじきとされるのであろうか
エジプトに帰る方がむしろ良いではないか』(2‐3節)


あれ程エジプトを出ることを切望し
実際に出ることができて喜び
紅海を渡る奇跡を見せられ
さまざまな神の助けを得て
ここまでたどり着いたイスラエルの民は
ただ巨人の子孫を見ただけで
まだ彼らが何をしたわけでもないのに
勝手にもうだめだと決めて
神に対して文句を言い始めました
結局彼らは信仰がなかったので
踏み出すことができなかったのです

わたしたちの日々の生活は
色々な不安との戦いでもあります
例え今までどんなに助けられてきたとしても
不安な材料が出てくれば心揺らぎ
その不安のあまり神さまとは別のものに寄りすがろうと
右往左往することもあるでしょう

『わたしたちはひとりのかしらを立ててエジプトに帰ろう』
この場合の「かしら」とは神から出たものではありません
つまり彼らはこの時点で
自分達のよりすがる土台を
神からエジプト(世)へと移そうとしたのです

神さまを信じるも信じないも
それは人の心次第です
自分の心の中に神以外の「かしら」を立て
世の中の欲を求める動きが中心となると
その欲のためにかえって自分がダメになってしまいます

もちろん欲というものは心のうちに誰でももっていて
捨てきれないのは仕方のないことだとしても
それが人生の土台となってしまわないように
気をつけなくてはなりません

世の中の欲でもって人生の勝利者になろうとするなら
それは常に自分を人と比べる人生となり
いつまでも平安は得られないのです

「あなたのあがない主、イスラエルの聖者
主はこう言われる
『わたしはあなたの神、主である
わたしはあなたの利益のために、あなたを教え
あなたを導いて、その行くべき道に行かせる
どうか、あなたはわたしの戒めに聞き従うように』」
(イザヤ書48章17‐18節)

神を信じていながらも
諸問題が起ると心揺らぐのは
この世の中にはサタンが存在しているからです
その時大切なのは毅然として神の側に立つこと
難しい理屈ではなく
ただ神を信じていくことなのです

わたしたちは心の迷いから勝利するために
教会へ集い、みことばを教えられます
そこでみことばを自分のものとして
その信仰生活に反映させていくことで
平安な人生を送ることができるのです

「わたしはあなたに向かって罪を犯すことのないように
みことばをたくわえました
あなたはほむべきかな、主よ
あなたの定めをわたしに教えてください」
(詩篇119篇11‐12節)

みことばを土台として生きる人生には
常に神の祝福が伴います
なぜなら
神はいつもわたしたちにとって益になるように
その行くべき道を整えていてくださるからです

どうぞこれからも
神の喜ばれる道を歩んでいくことができますように
お祈りして進んでいきましょう



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