今週のみことば
4月28日
「時にひとりの副官
すなわち王がその人の手によりかかっていた者が
神の人に答えて言った
『たとい主が天に窓を開かれてもそんなことがありえましょうか』
エリシャは言った
『あなたは自分の目をもってそれを見るであろう
しかしそれを食べることはなかろう』」
(列王紀下7章2節)
スリア軍によって囲まれたサマリヤでは
激しいききんが起っていました
人々が絶望のどん底にいる時、預言者エリシャは言いました
『主の言葉を聞きなさい、主はこう仰せられる
あすの今ごろサマリヤの門で、麦粉一セアを一シケルで売り
大麦二セアを一シケルで売るようになるであろう』
現状を見る限りにおいては
この話は全く信じがたいものでしたから
王の信頼する副官はエリシャに答えて言いました
『たとい主が天に窓を開かれてもそんなことがありえましょうか』
その夜
サマリヤの門の入り口に住んでいた4人のらい病人が
食べ物を得るため死を覚悟でスリヤ軍の陣営に行きました
すると、そこには誰もいませんでした
それは神がスリヤ軍に大軍が攻めてきた音を聞かせたので
彼らはあわてて逃げ出していたのです
残された陣営には食べ物も金銀も衣服もそのままになっていました
彼らはそこで飲み食いした後
この事実を王に告げ知らせます
そして
『あすの今ごろサマリヤの門で、麦粉一セアを一シケルで売り
大麦二セアを一シケルで売るようになるであろう』
とのエリシャの言葉は成就し
一方、それを否定した副官は
門の管理をする際、民に門で踏みつけられて死にました
これもまた
『あなたは自分の目をもってそれを見るであろう
しかしそれを食べることはなかろう』
とのエリシャの言葉どおりとなったのです
常識的に考えて起り得ないことを信じるのは難しいものです
しかし、人生には人の想像を越えたことが起り
また更に想像を越えた展開が待っている
聖書によれば
わたしたちは必ず生かされるとありますから
今まで生かされてきたことを思い
これからの希望につなげるのが大切です
ここでは
人々から見捨てられた4人のらい病人が神によって用いられ
サマリヤの人々は助けられました
一方、王の信頼する副官であっても
最後はみじめな状態に終わりました
どんなに頑張っても勝てそうもないスリヤ軍に対し
立派な人ではなく、取るに足らない人が用いられ
人手によらない勝利を得たイスラエル
彼らの戦いは常に神による戦いであり
それを通して神の力を知り
神に感謝する道を学ぶ日々でもありました
これは今日のわたしたちの信仰生活においても
基本となる部分です
信仰生活において重要なのは
天からの言葉を否定しないことです
王の副官はそのために
祝福を味わうことができませんでした
現状はいかなる状態であっても
それでも神の言葉を良しとし
みことばを我が物として心に蓄え
みことばが日々の生活に生きていきますように
「わたしはわたしを愛する者を愛する
わたしをせつに求める者は、わたしに出会う」
(箴言8章17節)
人生には大変なこともありますが
素晴らしいこともあります
純粋に神を愛し信頼する信仰生活を続けることで
さまざまな戦いに勝利することができるのです
ひとりひとりは小さな器であっても
神に用いられる戦士として
日々の戦いを神と共に戦っていきましょう
心弱った時にもみことばを武器に
ただただ神を信じて前進していきたいものです
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