今週のみことば


4月29日

「イエスは彼に言われた
『ピリポよ、こんなに長くあなたがたと一緒にいるのに
わたしがわかっていないのか
わたしを見た者は、父を見たのである
どうしてわたしたちに父を示してほしいというのか
わたしが父におり、父がわたしにおられることを
あなたは信じないのか』」
(ヨハネによる福音書14章9−10節)

ピリポが
『主よ、わたしたちに父を示してください
そうして下されば、わたしたちは満足します』
と言ったことから
イエスご自身はすなわち父なる神である事を
ここではっきり示されました

すでに10章30節には
『わたしと父とは一つである』
と語られていますが
それを受け入れることは難しく
どうしても父なる神が別の存在のように思えるのは
昔も今も同じでしょう

しかし
このことは聖書にはっきり記されてあることですから
人が勝手に変えることはできません

”こんなに長くあなたがたと一緒にいるのに・・”と
嘆きの言葉が語られているように
その言葉を素直に受け入れれば(従えば)理解できることも
自分の考えに固執することで
真実はいつまでも理解できないままなのでした

この後、弟子達は
新しい希望を与えられます

『もしあなたがたがわたしを愛するならば
わたしのいましめを守るべきである
わたしは父にお願いしよう
そうすれば父は別に助け主を送って
いつまでもあなたがたと共におらせて下さるであろう
それは真理の御霊である
この世はそれを見ようともせず
知ろうともしないので
それを受けることができない
あなたがたはそれを知っている
なぜなら、それはあなたがたと共におり
またあなたがたのうちにいるからである』(15-17節)

”別の助け主”とは
誰か別の人がやってくるのではありません
真理とは神のこと
そして
”真理の御霊”とは神の聖霊
神そのものです

近い将来イエスの人としての姿を見ることはなくなる
しかし
それで不安に思う必要はなく
これからは神ご自身が聖霊として
信じる者ひとりひとりと共に居てくださる
そういう幸いな約束が語られたのでした

この約束は
今日わたしたちにも同じように与えられるものです
洗礼と聖霊をうけることで人は救われ
神のいましめ(聖書のみことば)を守り
活かされ
神と共に居る者とされる

「もし、わたしたちが神のいましめを守るならば
それによって彼を知っていることを悟るのである
”彼を知っている”と言いながら
そのいましめを守らない者は
偽り者であって
真理はその人のうちにない
しかし
彼のみことばを守る者があれば
その人のうちに
神の愛が真に全うされるのである
それによって
わたしたちが彼にあることを知るのである
”彼におる”と言う者は
彼が歩かれたようにその人自身も歩くべきである」
(ヨハネ第一の手紙2章3-6節)

わたしたちは
よく、”イエスに似る者となるように”と言われると
何か神々しいイメージを想像して
世間的に立派な存在になることであるかのように勘違いしがちですが
イエスご自身の歩まれた生涯は
決して華やかなものではありません

真理を伝えてもそこには常に迫害があり
淡々と必要なことを語ったのち
最後は自分で十字架を背負い
それにかかりに行くという運命ではありましたが
その生涯は愛に満ちていました

「主はわたしたちのためにいのちを捨てて下さった
それによって
わたしたちは愛ということを知った
それゆえに、わたしたちもまた
兄弟のためにいのちを捨てるべきである
世の富を持っていながら
兄弟が困っているのを見て
あわれみの心を閉じる者には
どうして神の愛が彼のうちにあろうか」
(ヨハネ第一の手紙3章16-17節)

”世の富”は
人がその命のごとく大切にしているものです
富に固執し、心を奪われているなら
神の愛のある生活はできないでしょう

どんなに大金持ちであっても
心が満たされない寂しい人があるのは
そこに愛がないからです

そういう生活は
どこまでも満足がなく
いつまでも喜びが来ないので
幸いを味わうことはできません

自分の気持ちが満たされていない時
ふと口から出るのは
嫌な言葉や
当て付けの言葉ばかり・・
そのような状態で
”神にある”とは言い難い

「しかし、わたしたちは神から出たものである
神を知っている者は
わたしたちのいうことを聞き
神から出ない者は
わたしたちの言うことを聞かない
これによってわたしたちは
真理の霊と迷いの霊との区別を知るのである」
(ヨハネ第一の手紙4章6節)

みことばを聞くことは
わたしたちの内側にみことばがいきて行くことです

『わたしが生きるので
あなたがたも生きるからである』
(ヨハネによる福音書14章19節)

聖書のみことばは神ご自身
神ご自身の霊が内側に生きる時
わたしたちも生きる者となる

「だから、愛する兄弟達よ
堅く立って動かされず
いつも全力を注いで主のわざに励みなさい
主にあっては
あなたがたの労苦が無駄になることはないと
あなたがたは知っているからである」
(コリント人への第一の手紙15章58節)

世の中は”迷いの霊”に惑わされ
ともすればわたしたちもそれに惑わされそうになります
何が正しくて何が間違っているのか
常にみことばから教えられ
真理の道を歩む者となっていきましょう




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