今週のみことば


5月20日

「イエスは彼らの信仰を見て、中風の者に
『子よ、あなたの罪は許された』と言われた」
(マルコによる福音書2章5節)

イエスの行う奇跡の噂が広まると
人々はイエスの元に続々と集まってきました
その人数があまりに多く
すでに隙間もないほどになっていた時
ある中風の者を床にのせて運んできた4人の人々は
屋根をはいで
中風の者を床のままイエスのところへつり下ろしました

その信仰の行為は認められ
それによって『子よ、あなたの罪は許された』との言葉を頂いた時
律法学者達はその言葉を聞いて心の中でつぶやきました
『この人は、なぜあんなことをいうのか
それは神をけがすことだ
神ひとりのほかに
誰が罪を許すことができるか』

イエスはすぐにその心の中を見抜き
『人の子は地上で罪を許す権威を持っていることが
あなたがたにわかるために』と言って
『あなたに命じる
起きよ、床を取りあげて家に帰れ』
と告げたのでした

すると
中風の者はすぐに起き上がり
床を取りあげてみんなの前を出て行ったので
一同は驚き、神を崇めました

床をつりおろした4人の人々は
イエスの元に連れて行けば
この病人は癒されると信じていたのでしょう
イエスに接近するのを阻む群衆を回避し
屋根からつりおろす策をとったことで
その信仰を認められる結果となりました

人生には常に問題が山積みですが
そこで神さまを知っているかどうか
切に祈り求めるかどうかで
勝利の道は分かれます

病気や様々な問題といった
”悩みの元”はあっても
『起きよ、床を取りあげて家に帰れ』
との言葉に従い
”悩みの元は”すべて神にゆだねて
そこから立ち上がる努力をしなくてはなりません

神は愛の方ですから
愛を持ってわたしたちに接してくださり
わたしたちが試練から立ち上がろうとするのを
必ず助けてくださいます

苦労して神の前に出てくる者の心も
不信仰でつぶやく者の心も
すべてはお見通しなのですから
ただ純粋に神を求めて
疑わず信じていくのが大切なことなのです

生きていく上に
ゆっくり休める床は必要ですが
病気や諸問題で、もうダメだ、、、と
自ら伏せってしまう床は取り去りましょう
そして
いま自分のなすべきことは何なのかを
神さまから教えられていきましょう

聖書のみことばは
律法学者のように心のうちにつぶやく人には
その幸いを味わうことはできません
みことばに対して
自分の考えや気分にあわないからという理由で
批判するのは間違っています

列王紀下7章において
深刻な飢饉の時
明日は食べ物が豊かに与えられるとの
預言者の言葉を否定した王の副官は
結局自分はその幸いを味わうことが出来ませんでした

神さまは
わたしたちにとって一番良いことをなそうとしています
それに対して不平を言ってはなりませんし
不信仰を起こして
そんなことはあるはずもない、と
決め付けることがありませんように

どんな試練であっても
それを恵みと受け取れたら幸いです
過去がどうであっても
今、神の手に導かれている者は恵まれているのだと信じて
黙々と神さまに従っていきましょう




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